ゲーム差なしで追う2位・広島との直接対決。この試合の重要性は誰もがわかっている。先発の高橋は立ち上がりに先制を許すが打線の反発力が実に頼もしかった。
2回に1死から前川と梅野の連打で走者をため2死後に高橋の内野安打で全ての塁が埋まる。打順がトップに返ると近本が低めの球を見極めて四球を選び、押し出しで同点に追いついた。
追加点も下位打線が作ったチャンスで奪った。4回1死から梅野の四球と木浪の内野安打で走者をため高橋の送りバントで2死2、3塁。チャンスで打席に立った近本は初球を捉えセンター前に運ぶ。勝ち越しの2点適時打となった。
「得点圏だったので初球から気持ち入れて振り抜こうと思っていました。自分でもやりたい形で打ててヒットになったので嬉しいです」
この回さらに相手の失策でも加点し3点のリードを奪った。やたらチャンスがまわってくる近本は5回2死満塁でも四球を選び前半だけで4打点を挙げた。
高橋は低めを丁寧に突く投球で序盤にゴロアウトを量産した。安定感ある投球で5回までは55球で1失点。広島打線に反撃された6回途中でマウンドを降りたが先発の役割は十分果たした。
6回2死1、2塁という厳しい場面で登板した石井も見事な火消しで相手に傾きかけた流れを食い止める。その裏には前川の適時2塁打で再び広島を突き放した。
「ずっと打ててなかったので思いっきりいこうと思っていきました。この大歓声で背中を押されるのでとてもありがたい声援です」
トドメは7回に森下が4試合連続となる本塁打を放って勝負あり。打線は先発全員安打の13安打で7得点。リリーフ陣も終盤は桐敷のイニング跨ぎから岩崎が締めて逃げ切りに成功した。
投打ガッチリで広島に勝ち切り2位浮上。才木が登板する明日の試合でも連勝へ期待が高まる。
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