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9月21日(stam30) 豪快なサトテル弾で総力戦を制す

戦評

風の強い横浜スタジアムで打線に強烈な追い風が吹いた。3回、近本の安打から2死3塁とすると大山がレフトへ先制の適時打を放った。

「とにかく先に点を取りたいと思っていましたし、先頭打者からみんなでつないでくれたチャンスだったので、ランナーを還すことができてよかったです」

さらに佐藤輝が四球を選んで走者がたまると井上が滞空時間の長い本塁打をレフトスタンドに叩き込んだ。

「先制点を取って、いい流れで回してもらった打席でしたし、(佐藤輝)テルさんの四球の後だったので、ファーストストライクから思い切ってスイングしていけたことが良い結果につながったと思います」

右の長距離砲ならではの美しい弾道で3点を追加。一挙4得点のビッグイニングを作った。

打線の援護を受けた先発の青柳は4回まで無失点。得点圏に走者を背負っても要所を締めるピッチングで粘り強く投げていた。しかし5回に崩れイニング途中で降板。リリーフした島本も手痛い一発を浴びてしまう。5点を失い逆転を許してしまった。

1点を追う6回に代打・前川の死球と坂本の送りバントで1死2塁と一打同点の場面を作ったが得点ならず。1番から始まった好打順の7回の攻撃も三者凡退に倒れてしまう。残りイニングが少なくなる中8回に大きな山場を迎えた。大山と佐藤輝の連打で無死1、3塁。さらに前川が四球で歩いて全ての塁が埋まった。この場面で代打・渡邉の打球が相手の失策を誘い5-5の同点に追いついた。

土壇場で試合を振り出しに戻すと終盤はゲラと岩崎の鉄壁リレーで無失点。鉄腕の岩崎は通算500試合登板を達成した。

延長10回、佐藤輝がライトスタンドに飛距離、打球速度、弾道どれもが完璧な今季15号本塁打を放ち、勝ち越しに成功した。

「完璧な一発が出たと思います。風もいい風吹いていたので一発狙っていきました」

1点リードに変わった10回裏は岡留がきっちり抑えてゲームセット。ベンチに残っていたのは投手も野手も3人だけという総力戦を制した。

明日からは甲子園に戻り今季最後の、そして最重要の伝統の一戦。2ゲーム差で迎える巨人との首位攻防戦は連勝することしか考えていない。

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