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3月28日(MarchFri, 28 Mar 2025 00:00:00 +090000) サトテル弾と村上の好投で開幕戦勝利

戦評

猛虎打線2025が相手投手にとっていかに脅威となるか。開幕戦の初回にド派手な一撃で証明した。1死から中野が四球で出塁すると今季は3番を任される佐藤輝のバットが火を噴いた。チェンジアップを捉えた打球はライトスタンドへの確信弾。「1番良いスタートがきれて最高です」という一発はまだ試合開始から10分足らず。先制の2点本塁打はNPB全体でも今季第1号本塁打となった。

初の開幕投手を任された村上は立ち上がりを三者凡退。2回は三者連続三振とさらに波に乗る。3回の先頭打者に2塁打を浴びピンチを招いても落ち着いて後続を断つ。2死3塁から力のある高めストレートで空振り三振を奪うと小さく吼えた。その後もストライク先行の安定した投球で容易くアウトを重ねた。ゾーン内に投げ込む制球力、押し込める球威。MVPに輝いた2023年のような投球で7回まで散発3安打無四球無失点に抑え込んだ。

村上の力投に打線も応えた。2点リードの8回に先頭の近本がレフトオーバーの2塁打でチャンスメイク。この一打をきっかけに2死1、2塁とすると大山がセンター前に弾き返す。5番にどっしり座るスラッガーが欲しかった追加点を叩き出した。さらに前川もライト前への適時打で続く。終盤に大きな2点を追加、4-0とリードを広げた。

村上は味方が得点した直後の8回裏をきっちり三者凡退。9回もマウンドに上がり走者を2人背負ったが2死までこぎつける。惜しくも開幕戦での完封勝利とはならなかったが135球の熱投で役割を果たした。

「初回の近本さんの応援歌からすごい声援だなと思いながら、ビジターじゃないような応援だったのでとても心強い味方だなと思って聞いていました。最後あと1つアウト取れなかったので悔いが残りますし、そこは来週しっかり果たせるように頑張っていきたいと思います」

最後は2死1、3塁の場面を岩崎が締めて今季初セーブ。藤川新監督の初陣は理想的な形で勝利した。明日の先発はブレイク間近の富田。一気にカード勝ち越しを決める。

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