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4月9日(15Asia/Tokyo09) 3点先制しペース握るも6回に落とし穴

戦評

豊富な攻めのパターンで強烈な先制パンチをお見舞いした。2回に大山と前川の連打、さらに木浪が四球を選んで無死満塁とすると下位打線がきっちり仕事をした。梅野の放ったゴロが相手の適時失策を誘い先制するとスタメン抜擢の小幡が犠牲フライを放つ。今季初打点は大きな追加点となった。

「先制点が入ったあとの打席だったので、気楽に打席に立つことができました。みんなが繋いでくれたチャンスだったので、追加点を取れてよかったです」

1死1、3塁からはビーズリーが絶妙のセーフティスクイズを決めてこの回3得点。巧みな投球術を得意とするヤクルトのベテラン左腕、石川をそつのない攻めで攻略した。

来日初打点を挙げたビーズリーは投球でも期待に応える。パワーピッチングが魅力の助っ人右腕はストレートに迫る球速帯のカットボールを駆使し5回まで3安打無失点、三振はイニングと同じ5つ奪っていた。

ペースを握って試合を進めていたが6回に落とし穴が待っていた。それまで好投していたビーズリーがピンチを招いてマウンドを降りる。「粘られてしまってカウントも深くなってしまったけど根気強く投げていくことができたと思うよ。ただ6回の先頭にフォアボールを出してしまって、結果的にそれが逆転までつながるきっかけになってしまった。投げ切ることができずにフォアボールにしてしまった自分に苛立つし悔しいね」。ベンチは工藤、及川と左右の有望リリーバーを投入したが守備のミスも絡んで5失点、逆転を許してしまう。

それでも7回は伊原がきっちり三者凡退。8回は小幡が好守備を連発した。センター返しの打球はダイビングキャッチで捕球し素早く1塁へ送球。三遊間への当たりは踏ん張って強肩発動。スピード感溢れる流石の守備でピンチの芽を摘んだ。

2点ビハインドながら空気が変わりかけた8回、先頭の中野が安打で出塁した。応援のボルテージは高まったが森下が併殺打に倒れてしまいチャンスを広げられない。追いつくことは出来ず痛い逆転負けとなってしまった。

連敗ストップを託し明日の先発はデュプランティエ。嫌な流れを豪快なピッチングで断ち切りたい。

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