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4月12日(tham30) 12安打を放つも3併殺に泣き1点及ばず

戦評

ようやくの今季初登板を待ち侘びていた。先発の西勇は開幕ローテーション入りこそ逃したもののファームでは3試合14回を投げて1失点と好調をキープしていた。立ち上がりに先制を許したが2回のピンチではレフトの前川が左中間への打球をダイビングキャッチ。抜けていれば長打確実の当たりをつかみ取った。味方のビッグプレーに助けられてリズムを取り戻し、3回は三者凡退に抑えた。しかし全体的には走者を背負う苦しい投球が続いてしまう。打ち取った当たりが野手の間に落ちる不運はあったものの5回途中3失点でマウンドを降りた。

「今シーズンの初登板で慎重になってしまいました。自分に求められていることは長いイニングを投げていくことだと思っていますし、応えられずに悔しいです。修正できるように取り組みます」

3点を追う打線は5回、1死から木浪が安打で出塁し代打の渡邉も安打で続く。連打によって走者をため2死1、3塁となってから中野は初球を迷わずスイング。1、2塁間を破る適時打を放ち反撃の1点を挙げた。

「早めにまず1点を返したいと思っていたので、チャンスで積極的に打ちにいきました」

1-3と追い上げたが前日に集中打を見せた打線はつながりを欠いた。8回まで3回を除いて毎回安打を放つも3併殺が響いてホームを踏む前にアウトカウントが増えてしまう。それでも漆原、伊原、岡留、工藤のリリーフ陣はそれぞれがしっかり持ち味を発揮し無失点リレー。逆転サヨナラ勝ちに望みをつないだ。

2点を追う最終回、大山と前川の連打で無死1、2塁。坂本が送りバントを成功させて1死2、3塁とチャンスを広げた。押せ押せムードの中、木浪の内野ゴロの間に1点を返した。1点差に迫ると2死1塁の場面で代走の植田が勇気を持ってスタート。緊迫した場面で盗塁を決めた。さらに代打の小幡がライト前に安打を放つ。2死1、3塁としたが反撃はここまで。相手を上回る12安打を放つもわずかに1点及ばなかった。

明日の先発は前回登板で待望のプロ初勝利を挙げた門別。悪天候予報を吹き飛ばす投球で甲子園初勝利を狙う。

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