勝って勢いをつけたい9連戦の初戦、先発マウンドには才木が上がった。昨季の中日戦では22回を投げて2失点、防御率0.82と最も相性の良かった相手だ。今季も"手強い投手"と印象付けるべく初回は2つの三振を奪って三者凡退、2回もテンポ良く2死を奪った。しかし被弾し先制を許してしまう。
打線は1点を追う4回、佐藤輝が高めのストレートを逃さずとらえライトスタンドに放物線を描く。才木と同学年で共に兵庫県出身のスラッガーが一振りで試合を振り出しに戻した。
「高めの球をしっかりコンタクトできました。早めに追いつきたい試合展開だったので良かったです」
1-1の中盤戦、次の1点が大きな意味を持つ中で才木が5回に3点を失ってしまう。ストレートの走りは悪くなくイニング数と同じ6個の三振を奪ったが結果は6回4失点。リードしてリリーフ陣につなぐことは出来なかった。
それでも3点を追う7回に大きなチャンスを作った。大山と前川の連打で無死1、3塁。この日初めて複数の走者をためたが適時打は生まれず点差を詰められない。もう1点もやりたくないその裏には湯浅がマウンドへ。難病を乗り越えての復活登板は1回無失点。ストレートは150キロを計測しフォークでも140キロオーバーと高速リリーバーが力強く腕を振った。
8回も漆原が無失点と打線の奮起を信じて役割を果たした。しかし最後までホームが遠い。ゴールデンウィーク9連戦は黒星スタートとなってしまった。
明日の先発は門別。若い力でチームに勢いをもたらしたい。