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5月4日(th0000005) 伊原が力投も3連勝ならず

戦評

マウンド上の振る舞いや落ち着きぶりは初々しいルーキーというよりも立派なローテーション投手だ。ヤクルト戦で初先発となった伊原がしっかり試合を作った。序盤3回を無失点、4回に先制を許してもその後をしっかり抑えて最少失点で踏ん張った。

ルーキーの力投に打線の中心を担う森下が応えた。1点を追う4回にレフトスタンドへ同点本塁打を放つ。左打者には天敵となる浜風を味方につけ一振りで試合を振り出しに戻した。

「(伊原)陵人が頑張ってくれていたので、なんとか早めに追いつきたいと思っていました。しっかり自分のスイングができましたし、最高の結果になってよかったです」

守備陣も頼もしい。5回にはサードの佐藤輝が三遊間への打球をグラブを伸ばしてつかみ、体を一回転させて1塁へ送球。先頭打者の出塁を許さなかった。6回には後方への難しいファウルフライをファーストの大山が背走からのスライディングキャッチ。両コーナーの好守備にも助けられ伊原は6回までを82球で1失点にまとめた。そのままプロでは初となる7回のマウンドへ。痛打を浴びてイニング途中で降板し「序盤から全体的にボールが高かったですし、無駄な四球も絡んでしまいました。ランナーを出してからカウント負けするケースが多く粘り切ることができませんでした。いいボールもあったのでそこは継続して今日出た課題をクリアにしていけるように頑張ります」と反省の言葉を残したが持ち味は発揮した。

打線は6回まで毎回安打を放ちながらヤクルト先発のベテラン左腕、石川を攻略出来ずにいた。それでも1-4と3点を追う7回に小幡の安打から満塁とすると中野の内野ゴロの間に1点を返す。しかし追いつくことは出来ず、逆に9回に1点を追加され再び点差を3点に広げられてしまった。最終回には小幡と近本の安打で2死1、2塁とし中野が鋭い打球を弾き返したが惜しくもショートライナーとなってしまう。見せ場は作ったが劇的な逆転サヨナラ勝ちとはならなかった。

9連戦最後のカードは東京ドームでの伝統の一戦。巨人との首位攻防戦を制しゴールデンウィークを締めくくる。

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