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5月16日(MayFri, 16 May 2025 00:00:00 +090000) 7回に一気の同点劇も9回の攻防で明暗

戦評

球団59年ぶりとなる3試合連続完封の快挙へ向けて村上が先発マウンドに上がった。直近3試合は8回1失点、完封、完封と無双している。しかし自慢の制球力がまとまりきらなかった立ち上がりに長打を2本浴び2点を先制されてしまう。それでも2回以降はさすがの修正力で持ち直す。60キロ台のスローボールを織り交ぜる遊び心もある投球で追加点を与えないどころか2塁すら踏ませない。7回までマウンドを守りしっかり先発の役目を果たした。

援護したい打線は4回に森下が、5回には坂本が安打を放ったが後が続かない。2点のビハインドが重くのしかかったまま終盤に突入してしまう。ようやく猛虎打線が目覚めたのは7回、怒涛の攻めで一気に追いついた。

先頭の佐藤輝が安打で出塁し大山もレフト前への安打で続く。無死1、2塁とすると前川がライト前に適時打を放った。

「(佐藤)輝さんと大山さんが連打で流れを作ってくれたので、自分も思い切って打ちにいきました。得点に繋がって良かったです」

4番からの3連打で1点差に迫った。さらに坂本が送りバントを1球で決めて1死2、3塁。押せ押せムードの中、木浪の打球はセンター前へ。

「(前川)右京のいいタイムリーもあったし、(坂本)誠志郎さんもつないでくれたので、初球から思い切って打ちにいきました。いいスイングができたと思います」

適時打となったこの球がこの回10球目というスピーディーな同点劇。あっという間に試合を振り出しに戻した。

2-2の8回には1死2塁のピンチで桐敷のクロスファイアが炸裂。右打者のインコースにストレートを突き刺しスイングさせない。大きな山場を連続三振で切り抜けた。

しかし守護神の岩崎を投入した9回に2点の勝ち越しを許してしまう。その裏の攻撃は打線がつながった7回と同じ打順だったが三者凡退に抑えられ、カード初戦をものにすることは出来なかった。

明日は広島キラーの大竹が先発する。やすやすと連敗するわけにはいかない。

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