今季の巨人戦は7勝2敗。ライバル球団に大きく勝ち越している。好相性の相手に投打の柱がさらに強烈なインパクトを植えつけた。
先発した才木の立ち上がり、ストレート狙いの打者がストレートを捉えられない。アンラッキーな内野安打もあり2死1、2塁と走者をためたが内容としては力で押し込み無失点で切り抜けた。
打の中心選手も活躍した。今季の巨人戦9試合で打率.412、3本塁打と大当たりの森下が初回にレフトスタンドへ先制の2点本塁打を放った。
「才木さんに良い形で先制点をあげられるようにと思っていたので最高の形になって良かったと思います。浜風にも良い感じに乗って、芯にも当たっていたので手応えは完璧だったかなと思います」
この後さらに相手の適時失策により1点を追加。初回の攻防で3-0と試合の主導権を握った。
才木は立ち上がりこそ球数を要したがイニングを重ねる毎にリズムを取り戻した。4回にはフェンス直撃の長打を浴びたがセンター・近本〜セカンド・中野〜サード佐藤輝とつないだ中継プレーで3塁タッチアウト。バックの好守にも助けられ才木の好投は続く。ほとんど走者を出さないままスコアボードに0を並べた。
右腕の力投に再び森下のバットが応えた。7回に木浪の安打から1死満塁のチャンスを作ると森下が犠牲フライを放つ。貴重な追加点を奪いリードを4点に広げた。
才木は8回まで106球で無失点に抑えると9回もマウンドへ。2人の走者を背負ったが最後の力を振り絞り適時打を許さない。129球で5安打無失点。週頭、伝統の一戦、いろんな意味で大事な試合で今季初完封勝利を挙げた。
「やったるぞという気持ちで行きました。(ファンの声援は)最高で〜す。また応援よろしくお願いします!」
明日はビーズリーが約1ヶ月ぶりの先発マウンドに上がる。調子の落ちかけていた中軸に当たりが戻りリリーフ陣も万全となれば連勝が4に伸びる確率は高そうだ。