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5月23日(MayFri, 23 May 2025 00:00:00 +090000) 投手陣の力投に応える近本の決勝打

戦評

連夜の4時間ゲームを終えての移動ゲームは延長戦へ。タフな展開となったが白星が何によりの癒しとなる。耐えて耐えて最後に大きく突き放した。

先発の村上はすでに6勝を挙げ防御率も1.87と好成績を残している。安定感抜群の右腕は頭脳的で芸術的な投球で中日打線を翻弄。高い制球力と奥行きを駆使した組み立てで無失点投球を続けた。

4回までに奪った12アウトのうち8個がフライアウト。ノビのあるストレートは打者が予測する軌道の上を通過した。打線の援護がない中でもホームを踏ませない。4回までの快調な投球から一転、中盤はピンチの連続だったが気迫でねじ伏せた。5回無死1、3塁を切り抜けると6回2死2、3塁も無失点。7回にも2死2、3塁としてしまったが109球目に149キロを計測するなど渾身の投球を続けこのピンチも乗り切った。なるべくリスクは抑えながら、それでいて攻めの姿勢は崩さない。マスクをかぶる坂本の好リードにも引っ張られ7回を投げて無失点、しっかり試合を作った。

「しっかり低めにボールを集めることでなんとか粘りながら投げていくことができました。もう少し三者凡退などで攻撃にいいリズムが生まれるような投球ができたらよかったです」

両チーム無得点のまま迎えた終盤はリリーフ終盤。8回は石井がきっちり三者凡退に抑えた。イニングを跨いだ9回、先頭打者に2塁打を浴びたが2つの三振と内野ゴロで切り抜けた。延長10回も湯浅が2死1、2塁のピンチを踏ん張った。

投手陣の力投に打線は11回、代打の糸原が安打で出塁し、8回からマスクをかぶっていた梅野の送りバントで代走の植田を2塁に進める。ベンチスタートの選手が与えられた役割をこなすと近本がセンター前に適時打を放ちついに試合の均衡を破った。

「延長ばっかり続いていたので、皆さんも早く帰りたいだろうなと思って必死に打ちました。いい高さのボールが来ていたのでしっかり(バットを)内から出せたのでヒットになって良かったです。ここしかないだろうと思ってました」

この後さらに1死2、3塁から森下がレフト線へ2点適時2塁打を放って勝負あり。3点リードの11回裏を岩崎が締めて連敗を止めた。

ロングゲームを制して明日はデーゲーム。大竹を援護しスッキリ勝ちたい。

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