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5月30日(MayFri, 30 May 2025 00:00:00 +090000) 村上が7回1失点で12球団トップの7勝目

戦評

オールスターファン投票中間発表、セリーグの先発部門で最も多くの票を集めているのが村上だ。12球団最多タイの6勝を挙げている右腕が御礼の好投を披露した。2回に先制を許したものの緩急をつけた巧みな組み立てでアウトを重ねる。ピンチすら作らない投球でイニングを進めた。

援護したい打線は4回に森下、佐藤輝の連打でチャンスを作るも先制ならず。2死2、3塁からヘルナンデスが三遊間へ適時内野安打となるはずの打球を放ったが相手の好守備に阻まれてしまった。1点のビハインドを追いつき、一気に追い越したのは5回だ。2死2塁から近本がセンター前に弾き返す。安打製造機によるお手本のようなバッティングで試合を振り出しに戻した。

この後さらに2死1、3塁から森下がレフト方向へ打ち上げた打球が相手の失策を誘って2者が生還。3-1とリードを奪った。

逆転してもらった村上の投球は中盤から終盤にかけて安定感を増す。3回から6回までは無安打無失点。4回から6回は3イニング連続三者凡退に抑え、7回に奪ったアウトは3つとも三振。自身の状態や試合の流れを把握しゲームメイク能力の高さを発揮する7回1失点の満点投球だった。

「しっかり丁寧にコースに投げられましたしそこら辺が良かったと思います。しっかり内を攻められた結果が凡打につながったと思うので攻めるところは攻めて、かわすところはかわせて良かったかなと思います。(ファン投票1位は)ファンの皆さんが投票していただいているおかげだと思うので、1位の名に恥じないようにこれからも良いピッチングしたいと思ってます」

2点リードの終盤にはベンチスタートの選手も完璧な仕事をこなした。8回の守備から出場した熊谷が好守備で先頭打者の出塁を許さず、9回の攻撃では四球を選び盗塁を決めた。1死2、3塁からは代打の豊田がセンターオーバーの適時2塁打を放ち欲しかった追加点を叩き出す。これが嬉しいプロ初打点となり相手のバッテリーミスでも加点し2得点。5-1とリードを広げた。

最終回は岩崎が広島の反撃を1点に抑えて逃げ切りに成功。明日は広島キラーの大竹が先発する。交流戦前の貯金10が現実味を帯びてきた。

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