交流戦最初のカードはいきなりセパ首位決戦。日本ハムの本拠地、エスコンフィールドに乗り込んだ。
先発の才木に対して日本ハム打線は早いカウントから積極的にスイングしてきた。追い込まれたら厳しいと見ての策だと思われるが才木の球はカウント球でも簡単には捉えられない。初回は5球、2回は8球であっさり三者凡退。4回までわずか31球でパーフェクトに抑えた。
打線は5回までに近本と中野の1、2番コンビが合わせて4出塁3盗塁とチャンスメイク。押し気味に試合を進めていた。
しかし内容では上回っているはずなのに得点が入らない。すると完璧な投球を続けていた才木が5回にセーフティバントによる内野安打をきっかけに1死満塁のピンチを招いてしまう。嫌な流れになりかけたがこの場面を才木は踏ん張った。ギアを上げたストレートで外野フライ2つに打ち取りホームを踏ませなかった。
両チーム無得点で迎えた6回、才木の力投に大山が応えた。バックスクリーンに先制アーチを叩き込んだ。
「才木が頑張って投げてくれていたので、なんとか先制したいと思っていました。しっかり自分のスイングができましたし、良い結果に繋がって良かったです」
1点リードの8回、才木は2死1、2塁と走者をためたが渾身のストレートを高めに投げ込み空振り三振に仕留めた。球数が100球に迫っても球威で押せる8回無失点の力投だった。
「どんどん向こうは振ってきていたのでこっちも思い切って勝負行ったろかなという気持ちでいきました。(8回は)勝負どころだと思って、心臓に悪いなと思いながら投げていたんですけど何とか抑えられて良かったです」
9回は石井が抑えて1-0の完封勝利。交流戦白星スタートを飾った。
明日は北海道出身の門別が凱旋登板。才木は「僕は完封出来なかったんで、完封しとけと言っておきます」とエールを送る。お世話になった人たちに成長した姿を披露したい。