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6月4日(23Asia/Tokyo04) 佐藤輝、大山のアーチ共演も白星逃す

戦評

高卒3年目、北海道出身の門別にとっては入団時から夢に見ていたマウンドだったに違いない。日本ハムとのビジターゲームで先発した。しかし立ち上がりに3安打を浴びて先制を許し2回に被弾してしまう。打線も3回までは無得点。試合開始から1時間は苦しい展開が続いていた。重苦しい雰囲気を振り払ったのは左右の大砲によるアーチ共演、二振りで試合を振り出しに戻した。

佐藤輝にとって浜風のない球場は全てボーナスステージとなってしまうのか。2点を追う4回、泳ぎながらの片手打ちでも打球をライトフェンスの向こう側へ運んだ。

「先制されていたので、早めに取り返したいと思っていました。しっかり打ち返せて良かったです」

普段セリーグの試合を観ない敵地のファンからすれば衝撃だったに違いない。規格外の一撃に球場が騒然とする中、大山も続いた。今度は打った瞬間にそれとわかる特大弾をレフトスタンド上段に運ぶ。2者連続本塁打で2-2、一気に同点に追いついた。

しかし門別が踏ん張れない。直後に勝ち越しアーチを浴びて4回4失点。凱旋登板は苦い思い出となってしまった。

「立ち上がりからカウント負けしてしまってボールが甘くなってしまいました。試合のなかで修正することができず、自分のピッチングができませんでした」

ビハインドを背負うと5回にも工藤が失点しリードを広げられてしまう。それでも3点を追う8回、2死から森下が安打で出塁すると佐藤輝がこの試合2本目となる本塁打をバックスクリーン左に叩き込む。1本目が片手打ちなら2本目は真芯ではなかった。驚愕弾2発で北海道には佐藤輝ファンが増えたに違いない。

1点差に迫ると8回裏は桐敷がきっちり無失点。この日初めて日本ハム打線を三者凡退に打ち取った。追い上げへ流れは作ったが9回に反撃ならず。連勝は一旦4でストップとなった。

カード勝ち越しを目指す明日の一戦はデュプランティエが先発する。セパ首位決戦に決着をつける。

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