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6月11日(24Asia/Tokyo11) 白星ならずも伊藤将が復活の好投

戦評

伊藤将が今季初先発で持ち味を発揮した。ファームでは8試合に投げて3勝1敗、防御率3.07の成績を残し特に四球は44回を投げて8個しか与えていない。1軍マウンドでもしっかりボールを操った。低めとコースを丁寧に突く立ち上がりは好投を予感させた。2回に連打を浴びて2死1、3塁のピンチを招いたが内野陣が相手の仕掛けた重盗に冷静に対処し先制点を与えなかった。伊藤将の安定した投球は続き5回まで無四球無失点、良い時の投球が戻っていた。

この好投に打線は6回、先頭の坂本がこの日2本目の2塁打で出塁しチャンスメイク。2死3塁となってから森下がセンター前に弾き返す。打球が抜けるのを確認すると小さくガッツポーズ。重要な場面で勝負強さを発揮した。

「(坂本)誠志郎さんが先頭からいい形でチャンスメイクしてくれましたし、もう本当にワンチャンスだと思って集中して打席に入りました。しぶとく食らいつけましたし、いいヒットだったと思います」

援護点をもらった伊藤将は6回も7回も三者凡退。この時点で球数94球とテンポも良く、ピンチを招いた8回にイニング途中でマウンドを降りたが果たした役割は非常に大きい。無失点のままリリーフ陣につないだ。

1点リードの8回2死1、2塁という厳しい場面は及川が抑えてピンチ脱出。大きな山場を切り抜けた。すると9回、佐藤輝がライトスタンドに今季18号本塁打を放った。本塁打王争いを独走する一発で欲しかった追加点を奪いリードを2点に広げた。

9回裏は湯浅がマウンドへ。今季17試合の登板で1点も取られていない右腕は先頭打者を三振に仕留めたが四死球と内野安打で走者をためてしまう。岩崎にスイッチしたが2本の適時打を浴びてリードを守れない。頼みのリリーフ陣が崩れまさかのサヨナラ負けを喫してしまった。

明日はデュプランティエが先発する。3連敗は絶対阻止だ。

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