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6月21日(stam30) 大竹が好投で12球団からの白星達成

戦評

先発の大竹にとっては古巣のソフトバンクが相手ということだけでなく育成出身選手として史上初となる「12球団からの白星」をかけたマウンドだった。メモリアル星へ向けて投打共に好スタートを切った。

立ち上がりは三者凡退。危なげない投球に打線もすぐに援護した。初回、近本の安打から1死1、2塁のチャンスを作ると佐藤輝が三遊間を破りレフト前に先制の適時打を放った。

「つないでもらったチャンスだったのでものにするという気持ちで行きました。打点に関しては前のバッターが出てくれてるのが全てだと思うのでそこに感謝したい」

この後さらに1死満塁から小幡が速球系の球をジャストミート。センターオーバーの2点適時2塁打となりいきなり3点のリードを奪った。

小幡は守備でも良くも悪くも目立った。2回と4回に失策を犯して先頭打者を出塁させてしまったがすぐに取り返す。2回は無死1塁からセンター前に抜けそうな打球を軽やかにさばき流れるような動きで2塁ベースに触れ1塁へ送球。きっちり併殺を奪った。4回1死1、2塁では三遊間深くから身体能力の高さ活かして好送球を送った。この回もピンチのきっかけを作ってしまったが好プレーで帳消しにした。

大竹は5回まで1安打無四球無失点と好投。勝ち投手の権利を持って6回のマウンドに上がった。しかし先頭打者に2球投げたところで指がつってしまい緊急降板。打線も初回に3得点した以外はホームを踏めていない。リードはしていたものの楽観視出来ない状況となった。並のチームならそのまま崩れていたかもしれない。だが虎の心臓は揺るがない。この非常事態を桐敷が救った。2ボールから始まる不利状況をものともしない。テンポ良くストライクを取って平行カウントに持ち込みファウルで粘られても空振り三振に仕留めた。そして後続も連続で空振り三振。重要なイニングのアウトを全て三振で奪う抜群の投球だった。

「急がずに自分のペースで投げるところを意識しました。(誕生日だった)昨日投げられなかったのは残念でしたけど今日からスタートを切ることでまたしっかり投げられればなと思います」

7回は及川が三者凡退。8回はネルソンが無死1、2塁を凌いで無失点。守護神の岩崎も9回のピンチで踏ん張った。各自がそれぞれの持ち味を発揮し完封リレーを完成させ大竹は12球団勝利を達成した。

「初回からぶっ飛ばしていきました。2年前に悔しい思いをしたので、今回は絶対勝つぞというつもりで投げましたし、お世話になった球団なので感謝の気持ちも込めて正々堂々投げることが出来たと思います」

明日の交流戦ラストゲームは伊原が先発する。白星で締めくくりたい。

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