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7月2日(27Asia/Tokyo02) 森下の忍者走塁で決勝点をもぎ取る

戦評

初回から互いにチャンスとピンチの連続が続く。我慢が必要な展開で先発の大竹が粘り強く試合を作った。走者を出しても打たせて取る投球でホームは踏ませない。立ち上がりにあった逆球もイニングが進む毎に修正し自分のリズムを取り戻す。5回までに6安打を浴びながらも無四球無失点、56球で前半を抑えた。

打線も毎回のように塁を賑わせた。中野の2打席連続安打や小幡の2塁打でチャンスメイク。5回にも坂本と近本の安打で得点圏に走者を置きながらあと1本が出ない。

援護点がもらえない中でも大竹は後半にかけて状態を上げた。6回は緩いボールを有効に使い巨人のクリーンアップをフライアウト3つで打ち取り、7回も三者凡退。両チーム無得点の8回に1死2塁のピンチを凌ぐと思わず吠えた。89球で8回を無失点に抑える好投だった。

「立ち上がりからヒットは打たれていたんですけどその中でも落ち着いて自分の持ち味を出せたと思います。(大竹コールは)嬉しかったですし、次は9回行けるよう頑張りたいと思います」

その裏に打線は運も味方につけて均衡を破った。2死から2四球で1、2塁と走者をためると大山の放った打球はショートの手前で大きく弾む。イレギュラーヒットとなると2走の森下はホーム突入。かなり際どいタイミングとなったが体を引きながらうまくタッチをかわす。執念で先制のホームに手を伸ばした。

「イレギュラーでしたけど森下の走塁もそうですし、チームのみんなが取らせてくれた1点かなと思います」(大山)

「一生懸命走っただけです。(巨人の捕手の)甲斐さんが逆にそれていたのも見えたのでなんとかかいくぐって1点取ることが出来ました」(森下)

1-0の9回は岩崎がマウンドへ。安打を1本を浴びたが2死1塁からファーストフライでゲームセット。ウイニングボールを殊勲打の大山が捕球し巨人戦のカード勝ち越しを決めた。この勢いのまま一気に3連勝へ。明日は伊原を先発マウンドに送り込む。

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