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7月3日(JST12000000) 豊田が決めた。犠飛でサヨナラ勝ち

戦評

シーズンの半分以上、75試合を消化してチーム防御率は1.98。歴史的な投手陣の好成績にルーキーながら伊原は間違いなく貢献している。66回2/3を投げて防御率は1.08。すでに主力となった左腕は苦しみながらもゲームメイクした。

初回に2点の先制を許した後もピンチの連続だったが適時打を許さない。走者を出してからは併殺狙いの組み立てでしっかりゴロを打たせる投球を続けた。5回1死1、2塁からレフト前に安打を打たれた場面では豊田からの好送球で生還を狙った走者はホームタッチアウト。追加点を与えることなく5回までマウンドを守った。

打線は2まわり目に得点を重ねた。2点を追う4回、森下の内野安打と佐藤輝の安打で1死1、3塁とすると大山が勝負強さを発揮。今季の巨人戦で.357と伝統の一戦に強いクラッチヒッターがレフト前に反撃の適時打を放った。

1点差に迫ると5回には小幡の2塁打から無死1、3塁とし代打のヘルナンデスがライトへ犠牲フライを放つ。きっちり仕事をこなし試合を振り出しに戻した。

2-2の6回は木下がピンチを招きながらも無失点。7回もネルソンが2死2、3塁を凌ぐ。8回の及川も1死1、2塁を併殺打で切り抜けた。投手陣は8回までに13安打を浴びながらも2失点のみに抑え、9回は石井がピシャリと三者凡退に打ち取った。

「またこの甲子園で投げられて凄く幸せです。(怪我前と)全く変わってませんし、しっかりパフォーマンス出せるよう毎日しっかり準備しているので、自分の出来ることをしっかりやっていこうと思います」

投手陣の力投により同点のまま迎えた9回裏、先頭の森下が安打で出塁するとベンチは勝負に出た。森下に代走・植田を送った。相手守備の乱れにより植田が2塁に進むと佐藤輝は申告敬遠。大山が内野安打でつないで無死満塁とした。この日最大のチャンスに豊田が燃えた。フルカウントから巨人の守護神、マルティネスのストレートに振り負けない。センターにサヨナラ犠牲フライを放ち熱戦に決着をつけた。

「チャンスを潰していたので何とかしてやりたいという気持ちで(打席に)立ちました。前に飛んでくれたんで(植田)海さんだったら絶対還ってくれると思って、良かったです」

巨人相手に3連勝を飾りガッチリ首位固め。次カードも上位チームとの対戦が続く。この勢いのままオールスターまでに差を広げたい。

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