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7月10日(JST12000000) 終盤のビッグイニングで逆転勝ち

戦評

先制点は2回表に4番の一発。10連勝を決めた前夜のリプレイかのごとく、佐藤輝がライトスタンドにアーチを描いた。

「最高のかたちで先制できてよかったです。初球からいいスイングができたと思います」

3回には近本が安打を放ち7年連続100安打を達成。5回に追加点はならなかったが2死走者なしから満塁のチャンスを作るなど常に広島バッテリーにプレッシャーをかけていた。

先発の伊原は広島キラーの大竹と同じ左腕でもタイプが違う。それでも好投するという点は同じ。坂本の好リードもあり広島打線に的を絞らせない。5回まで無四球で2安打無失点。抜群の内容だった。1点リードの6回、走者を背負った場面では牽制を挟みつつ打者と勝負。やなりマウンドさばきはルール離れしている。しかし2四球を与えて満塁のピンチを招きマウンドを降りるとリリーフした桐敷も踏ん張れない。押し出し死球で同点を、痛打を浴び勝ち越しを許してしまった。

6回終了時のスコアは1-3。打線は追加点を奪えず四死球絡みで逆転を許す。さすがに連勝記録もここまでかと思われたが得失点差で+105を叩き出すチームは地力が違う。2点ビハインドの7回、ビッグイニングを作って一気に試合をひっくり返した。

先頭の豊田が四球を選ぶと代打の前川が内野安打でつなぐ。坂本の送りバントで1死2、3塁とし代打・糸原の犠牲フライで1点差に迫った。近本の四球で2死1、2塁となり中野がレフト前に落とす適時打を放ち同点に追いつく。さらに森下の2点適時2塁打で勝ち越しに成功。

「チーム全員でつないで(中野)拓夢さんが同点打打ってくれたんで、思い切っていけました。勝つためだけに自分のスイングをしっかりしました。甘い球を1球で仕留められて良かったなと思います」

佐藤輝の適時2塁打でも加点し打者一巡の猛攻で5得点を奪った。

6-3と逆転するとその裏は及川が三者凡退。8回は石井が1死満塁の大ピンチを切り抜けた。9回は岩崎が締めて2位の広島を相手に3連勝。敗戦濃厚な雰囲気を吹き飛ばし連勝記録は11にまで伸びた。勢いに乗り甲子園へ。どんな相手にどんな展開でも負ける気がしない。

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