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7月19日(tham31) 佐藤輝の25号本塁打で投手戦に決着

戦評

前半戦最後のカードは伝統の一戦、3連戦初戦には互いにエースを先発マウンドに送った。村上と山﨑はどちらも8勝を挙げている好投手なだけに1点の重い展開が続いた。

村上は初回に2つの三振を奪って三者凡退に抑えると2回はわずか5球で片付けた。援護したい打線は3回に高寺の安打と村上の送りバントで、4回には森下の2塁打で得点圏に走者を置いたが適時打は生まれない。両チーム無得点の6回にも先頭の近本が2塁打を放ったが送りバント失敗と併殺打でチャンスを逃してしまう。

村上も4、5、6回に先頭打者を出塁させながらも後続を抑えホームは踏ませない。動きそうで動かない試合は7回に大きなチャンスを作った。

佐藤輝が四球を選び大山が安打でつなぐ。小幡の送りバントで走者を進め、坂本が申告敬遠で全ての塁が埋まった。しかし1死満塁からバットコントロールに優れる高寺、代打・糸原が三振に倒れてしまう。援護点がなく勝ち投手にはなれなかったが村上は6回を69球で2安打無失点と好投した。

「先頭バッターの出塁が多くリズムとしては乗り切れないところもありましたが、相手投手もいい投球が続くなかでランナーを出しても0で粘っていけたのでよかったです。1週間身体のキレが出るような練習を意識して、しっかり結果として出すことができたと思います」

0-0で迎えた7回は及川がマウンドへ。自己最多となる40試合目の登板はきっちり三者凡退。防御率0点台の左腕はこれからもチームのために腕を振る。8回にも防御率0点台の右腕、石井が登板し四球を1つ与えたが球威でねじ伏せ後続をピシャリ。9回は湯浅が1死2塁のピンチを凌ぎ延長戦に持ち込んだ。

ネルソンが10回2死1、2塁のピンチを抑えるとついに待ち望んだ瞬間が訪れた。11回1死1塁から佐藤輝がキャリアハイとなる25号本塁打を右中間スタンドに運んだ。

「最高の場面で出たのでこれ以上ない気持ちです。打った瞬間でした。(25号は)この時期に達成出来るのは自分でもよくやってるなと感じてます」

試合開始から3時間半が経過してようやく得点するとこれだけでは終わらない。坂本も追撃の2点本塁打を放つ。大きすぎる4点を奪うと最後は岩崎が締めてカード初戦をものにした。

これで2位・巨人とのゲーム差は10に広がった。記録尽くめのシーズンとなりそうだ。

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