今季最初の甲子園での伝統の一戦は才木のパワフルな投球で始まった。前回登板でセリーグタイ記録となる16奪三振と好投した右腕は巨人の上位打線をあっさり三者凡退に抑えた。巨人の打者からすれば球威もノビもあるストレートはファウルにするのが精一杯で、その軌道から落ちたり曲がったりする変化球にタイミングを合わせるのは至難の業。快投を予感させるには十分な立ち上がりだった。しかし2回、難しいバウンドのゴロを頼みの二遊間が処理出来ず2点の先制を許してしまう。それでも力投を続けて6回2失点。ピンチを招いても力強く腕を振って追加点を与えない。8奪三振の気迫の投球でマウンドをリリーフ陣に託した。
「状態も悪くなかったですし自分のボールを投げることはできたと思います。全体的に攻撃でも守備でも流れが来ないところで先に失点してしまいました。シーズンを通してこういった試合はあると思うのでもっと流れを引き寄せられるような投球ができるように頑張ります」
2点を追う7回、佐藤輝があとわずかで本塁打というレフトフェンス直撃の2塁打で出塁し大山もレフト前への安打で続く。1、3塁とし1死後に前川がライト前へ適時打を放ち1点差に迫った。さらに前川の代走・熊谷が盗塁を決めて1死2、3塁。2死後には代打の高寺がバットを降りながらも打球をショート後方に落とす。執念の2点適時打で逆転に成功。レフトのポジションを争う若手の活躍により3-2と試合をひっくり返した。
逃げ切りたいところだったが8回に安定感抜群だったモレッタが同点アーチを、9回には守護神の岩崎が勝ち越し打を浴びてしまった。1点を追う最終回、1死から小幡が安打を放つもビハインドを跳ね返せなかった。
明日の先発は登板する度に状態を上げているルーカス。伝統の一戦で巨人ファンに強烈な印象を与えたい。