1勝1敗で迎えた巨人との3戦目、初回の攻撃は併殺打でチャンスを広げられず、守りでは腰の張りから復帰の伊原が先制点を許してしまう。暗雲が立ち込めかけたが流れが悪かったのは初回だけ。2回からは猛虎打線が爆発した。
まずは1点を追う2回、1死1塁から前川が右中間へ逆転の本塁打を放った。
「点欲しいなあと思っていたので打てて良かったです。打った瞬間、行くかなと思ったのでホームランになって良かったです」
智弁学園の先輩を援護する一発で試合をひっくり返すとこれが猛攻開始の合図だった。3回には2死から走者をため佐藤輝の適時2塁打、大山の2点適時打で3点を追加。これで完全に試合のペースをつかんだ。4回にも高寺の適時打でリードを広げ、5回には大山が2打席連続で2点適時打を放つ。前半だけで2桁安打を放ち8得点。大量リードを奪った。
大優勢を築いても攻撃の手を緩めない。6回2死1塁から森下が2点本塁打をバックスクリーン左に叩き込む。早くもこれが今季22号。佐藤輝とタイトル争いどころではない。三冠王争いだ。
頼もしい打線の援護を受け、伊原も落ち着きを取り戻した。2回は下位打線を3人でピシャリと抑えると、3回の先頭打者にはファウルで粘られたが粘り負けない。13球目を左打者のアウトローいっぱいに決めて見逃し三振に仕留めた。その後もキレのある球をテンポ良く投げ込むスタイルを取り戻し好投を続ける。6回1死から連続四球を与えたところで降板となったが復帰登板としては十分な内容。しっかり試合を作った。
「色んな球を使いながらカウントが取れましたし、要所でストレートもしっかりと投げ込むことができたのはよかったと思います。ボールが先行して苦しくなる場面もありましたが、梅野さんに引っ張っていただいたおかげで、なんとか最少失点で粘ることができました」
10得点の大量リードに守られ木下、門別、津田、今朝丸とつないだリリーフ陣も役割を果たして逃げ切りに成功した。
大勝で単独首位となり明日からは甲子園でのヤクルト戦。下村の好投に期待がかかる。