真夏の天王山で巨人に連勝。勢いに乗り下村が先発マウンドに上がった。まだ白星をつかめていないが登板した4試合全てで5回以上を投げて2失点以下。しっかり試合を作っている。プロ初勝利を目指し初めて巨人戦に登板した。下村は伝統の一戦の雰囲気にも呑まれない。フルカウントからでも左打者のインコースに得意のカットボールを投げ込んだ。初回も2回も三者凡退。安定した立ち上がりだった。3回に2点本塁打を被弾してしまうが試合の主導権は渡さない。
先制は許したが直後にお返し。4回に佐藤輝がライトスタンドに3試合連続となる本塁打を放つ。打った瞬間に球場にいた全員がスタンドインを確信するド派手な一撃だった。
「しっかり捉えることができてよかったです」
1点差に迫ると下村は4回に無死2塁という場面で巨人の4番、ダルベックを打席に迎えても真っ向勝負。高めのストレートで空振りを奪い、152キロのストレートで見逃し三振に仕留めた。この後1死1、3塁となったが三振とピッチャーライナーでホームは踏ませない。投げても反応でも非凡な才能を披露し5回2失点、しっかり試合を作った。
「大事な戦いになると思ってました。連勝の流れに乗ろうと思って頑張りました。先制点与えてしまったんですけど、その後のピンチはしっかり粘れたので粘り強く投げられたかなと思います」
この力投を引き出した坂本がバットでも応えた。6回、四球で出塁した前川を1塁に置いてレフトスタンドに逆転の2点本塁打を放つ。一振りで試合をひっくり返した。
「下村が頑張って良い投球をしてくれたので、良い場面で打つことができてよかったです」
その裏は木下が2つの三振を奪って3人でピシャリ。イニングを跨ぎ7回も無失点。3-2の8回は岩崎がマウンドへ。1死1、2塁でダルベックを打席に迎えるピンチとなったが岩崎の経験値が上回った。厳しくインコースを攻め併殺打に打ち取った。終盤の山場を凌ぎ、9回は工藤が締めくくる。新勝利の方程式が反撃を許さず敵地でスイープを達成した。
ゲーム差なしスタートの首位攻防戦を終えライバルに3ゲーム差をつけた。明日からの広島戦でも熱覇への道を突き進む。