メジャーのスカウトが注目するスラッガーにとって神宮球場は狭すぎたのかもしれない。佐藤輝が大暴れで打線を牽引した。
初回、中野の安打と森下の四球で1死1、2塁とチャンスを作ると佐藤輝がライト前に適時打を放つ。今季88打点目、プロ通算500打点の大台に乗せた。
「先制のチャンスで回してもらったので、しっかり粘って、仕事ができたのでよかったです」
先制に成功すると大山もライト前への適時打で続く。
「(佐藤)輝明に続いて追加点を取ることができてよかったです」
なおも1死1、3塁からは前川の犠牲フライで加点。相手先発の立ち上がりを叩き、初回に3点を奪った。
「先輩方が良い場面でまわしてくれましたし、積極的にスイングすることを心がけました。最低限ですが、チームに貢献することができてよかったです」
追加点は4番のバットが叩き出した。3-0の3回に佐藤輝がライトへアーチを描く。長距離砲特有の大きなフォロースルーで放たれた打球を相手の外野手は見送ることしかできない。3試合連続の本塁打は打球速度180キロの豪快弾。リードを4点に広げた。
佐藤輝のバットは止まらない。5回には逆方向のレフトスタンドへ2打席連続の本塁打。
「自分のスイングをしようと心掛けていたので、良いバッティングができてよかったです」
初回から援護点をもらった先発の伊藤将は立ち上がりを8球であっさり三者凡退。4回にはショート・元山の好プレーにも助けられて5回までマウンドに立った。3点を失いはしたが自責点は1。先発の役割を果たした。
「序盤から援護をもらっていましたし、自分らしくリズム良く打たせて取ることを心がけました。(坂本)誠志郎さんが色んな球を使いながら、配球を工夫してくれたおかげもあって、なんとか粘り強く投げることができたと思います」
3点リードの7回にヤクルト打線に追い上げは許したが坂本が盗塁阻止。2死2塁の場面でリリーフした木下が空振り三振を奪う。大事なイニングを最少失点に抑えると、8回はイニングを跨いだ木下が無失点。
「大事な場面を任せていただいているので0でいけるように、次も0で、続けていけるように頑張っていきたいと思います」
9回の攻撃では大山の適時打でダメ押し。再び3点差とした。最後は工藤が160キロ台のストレートを武器に3人で締めくくった。
9月最初のカードで勝ち越しと好スタートを切った。今月は甲子園でのゲームが多い。熱い秋になりそうだ。