今年は申(さる)年。原口文仁選手は年男です。
お正月は、埼玉県内の実家に帰省中。一番の楽しみは「家のごはん」だそうで、「すき焼きがおいしいんですよ」と頬を緩めます。「中学校の同級生や高校の野球部の友達と会って、リフレッシュしたい」と、旧友との再会も心待ちに。楽しみの多いお正月ですが、「練習もしっかりやりますよ」と表情を引き締めました。
「バッティング練習は、中学の出身チームで。秋季キャンプでは新しいことをやったので、それを継続してやっていこうと思っています。いい形にして、結果を出せるようにしたい」と意気込みます。
12月の鳴尾浜での自主トレは「ウエートトレーニングとバッティング中心」でしたが、1月からは「動き作りと走り込み。スパイクも履いて、仕上げていきたい」とギアを上げる予定。「今年も普段どおりのトレーニングですけど、筋肉痛にならない程度にしっかりやっていきたい」と意欲的です。
10月末、甲子園球場で行われた秋季練習。金本新監督が就任後初めての指導で、目を留めたのが原口でした。その力強いスイングに、「一番振れるんじゃないかな」と称賛。身ぶりを交えながら熱心に指導し、「楽しみな選手だね」と期待を口にしています。
金本監督が求める『強く振る』に応えられる選手として、長打力も求められますが、「確率良く出せるように」と原口。「このオフで、差を埋められるようにしたい」と、地道にトレーニングを積んでいく姿勢を見せました。
原口は、2009年に帝京高校からドラフト6位で入団。一軍出場はないまま、腰の故障もあって2012年オフに育成契約に。育成選手として3シーズンを終え、「危機感がありました。危ないかなぁと思ったけど、何とかつながった」と、戦力外をも覚悟した胸中を明かしました。
それだけに、「今できることを、必死になってやるだけです。野球ができることに感謝して、元気よくやっていきたい」。今年目指すのは、もちろん支配下再登録。年男ということもあり、「そういう年なので、必死になってやっていかないと。最高のタイミングになる」と決意も新たにしています。
申年を、飛躍の年に。野球ができる喜びとともに、原口の新しい一年がスタートしました。
ドラフト3位の竹安大知投手(熊本ゴールデンラークス)が、母校・静岡県伊東市立富戸小学校での自主トレを公開しました。
ランニングや軽めのキャッチボールなどで汗を流した竹安は、「スタートで遅れないように、しっかりやっていきたい」と早くも気合十分。野球を始めた原点の地で、初心に帰り、プロの世界へと飛び込みます。