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オフトラニュース

藤浪、『勝』にこだわる!

2016/1/4

藤浪晋太郎投手が、大阪府大東市内の大阪桐蔭グラウンドで、自主トレを公開しました。

「原点であり、一番初心に帰れる場所」という母校のグラウンドで、「甲子園を目指していた純粋だった頃の自分を思い出して、そういう思いを忘れずにやりたいと思った。野球漬けの3年間、しんどかった思い出しかないけど、今の自分を作っている。気が引き締まります」と清々しい表情を見せた藤浪。暖かい日差しが降り注ぐ中、キャッチボールや坂道ダッシュで汗を流しました。

右肩の炎症のため、昨年11月に行われた野球の国際大会『プレミア12』への参加を見送り、秋季キャンプでもノースロー調整を続けていましたが、この日、キャッチボールを再開。「5、6割の力」で、軽めのスローイングを行いました。「12月中も一切投げていないので、調子はわからないが、しっかり休めたので大丈夫かなと思っています。年々いい投げ方をしたいので、これからしっかり感覚を合わせていければ」と順調な回復ぶりを口にしました。

昨年は、221奪三振で、初のタイトルとなる最多奪三振を獲得。「タイトルは、もちろんありがたい」としながらも、「三振は勝ちに直結するものではないので、こだわらない」といいます。「欲しいタイトルは、強いて言えば防御率と勝率。負けないことが大事なので」と、『勝ち』にこだわる姿勢。「勝ち星は運の要素もあるが、昨年以上はしっかり積み上げたい」と、昨季の14勝を上回る決意を示しました。

1月中の自主トレのテーマは、「体作りと、再現性を高めること」。「いいフォームで、繰り返し投げられる確率を高めたい。しっかりトレーニングをこなして、走って投げて、その中でいろいろ意識して。自分が掴んだ感覚を、常時出していけるように」と意気込みます。

今季の目標は、「チームの優勝が一番」とキッパリ。「『藤浪が投げた試合は全試合勝てる』と言ってもらえるような投球、チームに勝ちをもたらす投球をしたい」と力強く語りました。「3年間、常に後半は優勝を狙える位置にいたけど、そこで勝ち切れなかった。そういうところで勝てる投球をしていきたい」。自らのピッチングで、今季こそは優勝を手繰り寄せる覚悟です。

プロ1年目から『磨』『躍』『制』と続いた、その年の目標を表す漢字は、プロ4年目の今年は『勝』に。「優勝したい。勝ちにこだわって、チームを勝たせられる一年に」。真のエースとして、藤浪がチームを牽引します。

年末年始は「父の実家に帰って、親戚と会っていました」と、和やかなお正月を過ごした様子。初詣では大吉を引いたそうですが、「それ以上、上がりようがないので、あんまり良くないと思う。吉が良かったかな」と苦笑いです。「その運を、一年間維持できるようにしたい」と藤浪。強運も味方につけて、新しい年のスタートです。

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