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オフトラニュース

普段が一番わかりやすい

2016/1/8

冬空の阪神鳴尾浜球場で新人選手合同自主トレーニングがスタートしました。金本監督を始め一軍・ファームのコーチ陣も多数顔を揃える中、自主トレを行う多くの若手選手も集結。至る所で新年の挨拶を交わす姿が見られます。

ルーキー達も三塁側ベンチ前に姿を見せた指揮官の元へ駆け寄りました。「プロに入ったら横一線でヨーイドン! (指名の)順位は関係ない。勝負して下さい」。6選手に檄を飛ばした金本知憲監督ですが、張り切り過ぎてオーバーワークになり怪我に繋がらないよう注意する事も忘れません。特に一昨年暮れに右肘にメスを入れた竹安と昨年11月 右手有鉤骨を手術した高山の二人には、状態を直接聴取して「無理しないように」伝えました。

「(入団会見の時と比べて)今日の方がルーキーはみんな大きく見えた。凄く自分が小さく感じた。いよいよだな!と言う顔つきになっていた。ボクも(プロ)1年目を思い返すと・・・疲れる!とにかく。セーブしろと言うのは無理かもしれないけど(故障しないよう)上手い事セーブしろ!と言った」。若き指揮官は、フレッシュなルーキー達を思い浮かべて目を細めていました。

指導者として初めて鳴尾浜を訪れた矢野燿大作戦兼バッテリーコーチですが、「解説の時もこういうところをこうしたら!とか思ってたけど(コーチとなれば)自分にかかる責任が大きくなる。緊張感とか、そういうのは自分の中で出て来ている」事は確かなようです。

「捕手についても誰をどうとか決まってない(レギュラー争いが白紙の)状況でやるのは、スゴイ楽しみにしてる。監督が(キャンプでは)基礎的なトレーニングをしっかり!と言うのは、その通り。俺らのポジション(捕手)も基礎をしっかりやらないといけないところ。あとは選手の自覚と言うところ。プロとして自分に何が足りないか?とか、基礎が大事や!とか、選手が意識してくれないと伸びて行かないと思う」。矢野コーチは、本人達の取り組む姿勢が最も大切な要素だと考えています。

「ボクは凄く楽しく一日を過ごせたと思う」。その正妻争いに加わるドラフト2巡目・坂本誠志郎捕手は、合同自主トレ初日を笑顔で振り返りました。「6日から(虎風荘に)入って、徐々に自分の中でやって行くんだ!と言う気持ちになって来ている」と言います。

大学時代から交流のあった江越ら寮生達とも「偏りなく話せている」らしく、捕手としてコミニュケーションを取ることが何より大事と考える坂本は、先ずは各選手の普段の姿に接しておこうと思っているようです。「普段が一番分かりやすい。特に投手は、野球の時(普段と比べて)どう変わったりするか?分かっていれば、引き出しが増えるかな?と思う。(コミニュケーションを取る際にも、その投手の)普段を知っていれば(どのように伝えるべきか?自分なりの)判断基準が増えていく」。

大学でも主将を務め新人のキャプテンにも指名された坂本。「早く環境に慣れるように。人間関係としても早く(チームに)溶け込みたいな!と」寮生活でもグラウンドでも、自分から積極的にコミニュケーションを取って行きます。

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