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オフトラニュース

段々上がるハードル

2016/1/9

神戸市長田区の斎場で、7日に肝不全で亡くなった阪神OB 安達智次郎さん(享年41)の葬儀・告別式が執り行われました。高野栄一球団本部長ら関係者も多数列席して、故人の冥福を祈っています。

兵庫県出身の安達さんは、村野工高から1992年ドラフト1位で阪神に入団した左腕投手です。一時野手に転向するも99年限りで現役を引退。その後、打撃投手として戻り、2002年まで猛虎の一員としてチームを支えました。

大阪・中之島の大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)で、金本知憲監督と藤浪晋太郎投手のトークショーが開かれました。

チケット入り新春福袋をゲットした約500人の聴衆を前に普段は話さないようなギリギリの本音トークもあって興味深い内容となっています。

藤浪の(球団規定では高卒選手は原則として5年間居住の)寮を出たいと申し入れたが却下されたと言う話を受けて、金本監督が「(虎風荘は午後)10時半門限らしいけど、ボクは無理です!」と爆笑噺を切り出します。

監督はカープ入団初年度1年だけ寮生活を経験し、門限破りもよくやった!と告白。翻って、規則を守るのは当然だが、極限状態で力を発揮する選手になる為に「節度あるやんちゃ」はある程度必要だと自説を展開しました。「(時に羽目を外すと言う)そういうのも欲しい。あまり真面目過ぎるのもネ。(但し、あくまでも)たまには!だよ。節度は大事」なのは、言うまでもありません。


「さっき(今季は)21勝するって、彼は宣言したんで。21勝0敗と言う約束です。ボクは20でイイと言ったんですけど!(笑)」。突然 アニキから藤浪の『公約』を発表されて、本人は苦笑いを浮かべました。更にマツダスタジアムで実際に藤浪が右中間へ放り込んだのを見ているアニキは、「控え室で、打率2割5分で(本塁打)3本打つ言うてます!」とムチャ振りを重ねます。

「0敗は努力出来る事ではある。負けがゼロに近い方が良い。負けないのは究極だと思うので」。自分が投げる試合で少なくともチームが負けないような投球をする事には納得した藤浪。

「(実際には打合せもなく)壇上でいきなり言われた。(年末から監督からの『指令』が19勝、20勝と)ちょこちょこ勝手に上がってるんで。それだけ期待してもらっているのは」有難く思いつつも困惑の表情を浮かべる若き右腕ですが、「(20勝は)先発投手なら誰でも目指すようなところなので」と前向きに受け入れています。

「打つ方も投手としては現実的な数字ではないけど、2割ぐらいは目指したい。3本と言わず1本塁打出れば万々歳。甲子園で打ってみたいのはある」。その時には「バット飛ばし(のパフォーマンス)をしてみたい」とファンの前で宣言した藤浪に「それは誰かに似て来るから!」・・・アニキは笑顔で駄目出しをしていました。

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