新人合同自主トレは3日目。好天に恵まれた日曜日のスタンドには家族連れのファンも目立ちます。スカウト陣も大方顔を揃え、自分たちが獲得に尽力したフレッシュメンの動きを見守りました。
この日は、藤浪・岩貞らが初対面となる新人の挨拶を受けました。今季唯一の高校生ルーキーとなるドラフト4巡目・望月惇志投手(横浜創学館高)は、「スゴイ優しそうな方」と藤浪の第一印象を語っています。
「歳も竹安さんと藤浪さんが同じ(2学年上)。投手の中では一番近い歳なので、(ベテランなど歳が離れた他の)先輩に訊きづらい事を訊けたらイイな!と思う」。兄が2人いる望月は、藤浪投手に限らず先輩方みんなと兄弟のような関係になれたら!と願っていますが、特に藤浪にはプロで通用するストレートを投げる為のアドバイスを求めたい気持ちがあります。
「今日は初めて(挨拶をした程度)だったので、全然話も出来ていない。自分から行かなくてはいけないし、話しづらそうな方ではないと思うので。年下らしく」『3番目の兄』のように接して行く積もりでいます。
「(合同自主トレも3日目で)少しずつ馴れて来た。(疲れに関しても)ケアをしっかりしてるので、そこまではない」と話すのは、ドラフト3巡目・竹安大知投手(熊本ゴールデンラークス)。
高卒4年目の藤浪とは同級生にあたりますが、プロの先輩として野球の事は勿論 それ以外の事もいろいろと教わりたい考えです。
変化球で言うと、自身が得意とするのはスライダーですが、藤浪のカットボールは「打者からすれば手元で曲がってるんだろうな!」と感じる『スゴイ球種』。「手元で動く変化球はまだ一つも持っていない」竹安にとって、どうすればそういったボールを習得出来るのか?興味は尽きません。
ただ、それよりも「一番自分が話したいのは、精神的なコト。マウンドに立つ前と立った時の心構えなどを教えてもらいたい」と竹安は言います。
プロの世界に入ったばかりの選手には既に追いかける目標であり、憧れの存在となっている藤浪。本人の思いはともかく、生きた教材と同じ寮で生活する事が他の選手には物凄く貴重な経験となります。
その藤浪とキャッチボールやダッシュ系のトレーニングなどを行ったプロ3年目となる岩貞祐太投手は、この日が鳴尾浜での2016年『初練習』。「年明けは5日に横浜の(母校・商科)大学。それまでは地元(熊本)」で身体を動かして来ました。
12月20日まで台湾でのアジア・ウィンターリーグに参加。大会MVPに輝く活躍でしたが、「ボール投げてる感じは悪くない。暮れにいい感じで終わっているので」年内は少し肩を休めて、元日からキャッチボールを再開しました。(現在は、塁間ぐらいの距離で調整中)
12日からは沖縄で能見篤史投手らとの自主トレに入る予定ですが、大先輩左腕からは「技術面だけでなく人間的にも」学びたい事が沢山ありそうです。「ブルペンで捕手を座らせる事もあり得る。能見さんに訊きながらやって行こうと思う。その中で怪我をしたら何もならないので、自分のコンディションも考えながら」キャンプに向けて、状態を上げて行こう!と考えています。