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オフトラニュース

『エグい顔』になれ!

2016/1/14

気持ちの良い青空が広がる鳴尾浜に四藤慶一郎球団社長や川藤幸三OB会長が訪れ、新人合同自主トレなどを視察しました。

高山・坂本も再合流して、6人揃ったルーキーと挨拶を交わした四藤社長。川藤OB会長は選手の表情や手の平を見て、プロとして成長する為の檄を飛ばしています。

「まだ柔らかそうなカワイイ手をしとる。この時期(プロで)2〜3年やった人間の手の平なら、もうマメが破けて2つ目のマメが出来てくる頃」。表情についても、「カワイイ顔しとるやないか。(もっと眼光鋭い)エグい顔になって丁度エエんちゃうか?」と独特な表現でプロらしい形相になるようルーキー達に強く求めました。

「目つきにしても当時我々がビックリしたのは王さんの目。あの鋭さ!王さんの現役時代の目なんか、そら投手が呑まれるワナ。(それに比べてみると、新人は)みんなカワイイ目をしとる。この可愛さがどう変化して行くか?が楽しみや」。プロの世界で生きていくには、表情が変わらなければならない!・・・『浪速の春団治』らしいメッセージです。

大先輩の激励にドラフト1巡目・高山 俊外野手は、「そう言って頂いた事は光栄なので(言葉を)アタマに入れて、心に入れてやりたいな!と思う」と話しました。

右手有鉤骨の手術から完全復活を見据える高山は、「第1クールはキャッチボール、ペッパー、ティー打撃と言った技術練習が主体だったが、今日はノックやったり、少しずつ実戦にと言うか、いろんな動きが加わって来ているので」これまでの基礎練習中心から内容が変わりつつあると認識しています。

13日は卒業論文提出の為に練習を欠席した明大コンビ(高山・坂本)ですが、2人とも卒論の内容は野球絡みのテーマだったようです。文学部で文芸メディア専攻の高山は『明治大学野球部の歴史』を研究。演劇専攻の坂本誠志郎捕手は「(本来テーマにするべきな)舞台は全然分からないので」教授と相談した末に、差別を乗り越えて有色人種のメジャーリーグ進出の道を拓いたジャッキー・ロビンソン選手の一代記である映画『42』について論文をまとめました。

「(ボクは)取り掛かるのが遅いけど、決心がついてからは早かった」と言う事で、秋のリーグ戦が終わってから一気にエンジンがかかり2万字以上の大作を書き上げました。「何十年か前までは、黒人が差別を受けて(白人と)一緒に野球が出来なかった。短い期間の中で野球界も発展してる」と痛感。改めて「(今の自分達が)恵まれた環境で野球が出来ている」事へ感謝の念を抱いた坂本でした。

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