西宮市内の球団事務所で、マット・ヘイグ内野手の入団会見が行われました。
会見の冒頭で高野球団本部長は、ヘイグについて「中軸を打てる三塁手として獲得した。得点力、攻撃力のアップを第一に考えての獲得です」と説明。中軸としての期待を寄せられるヘイグは、「そう思われることは光栄です。勝つために得点を挙げるのは、自分の大事な仕事。そういう仕事ができるように頑張りたい」と意欲を見せました。
昨季は、ブルージェイズ3Aで136試合に出場して、打率.338、11本塁打、92打点の成績を挙げMVPを獲得。「アメリカでは大きな球場で試合をすることが多く、ホームランを狙うよりは、ボールを強く叩く意識で打席に入っている。ランナーを還す仕事もやっていきたい」と話し、状況に合わせたバッティングができることをアピールします。
「アメリカでもサードでプレーしている」という守備についても、「自信を持って守ることができる」とキッパリ。「野球をしている以上、守備は大事だし、常に上達したいと思っている。守備で失点を防ぐこともできるし、チームを助けることができれば」と、守備に対する意識の高さも覗かせました。
前日の夕方に、エリカ夫人と共に来日したばかり。日本を訪れたのは初めてだそうで、日本の野球の印象を「歴史と伝統があって、スピードのある選手が多いイメージ」といいます。「どこで野球をするにも、アジャストする、修正することは大事。失敗することもあると思うけど、失敗から学んで、いろんなことを吸収したい」と貪欲な姿勢を見せました。
ブルージェイズ時代の元同僚・川崎宗則内野手に教えてもらったという日本語も、「アリガトウ、コンニチハ、オハヨウゴザイマス、カンパイ」と少し照れながら披露。「日本食を試してみたい」と笑顔で話しています。
「チームの勝利に貢献することが一番大事。そういうプレーができれば、数字もついてくる。最後にみんなで『カンパイ』できるように頑張りたい」。背番号36の縦じまユニホームを身にまとい、『虎のヘイグ』が誕生しました。
新人で唯一、一軍キャンプに抜擢されたドラフト2位の坂本誠志郎捕手(明大)が、新人合同自主トレを「慣れない環境からここまでやってきましたが、やりやすかったし、充実していた。いろんな人とコミュニケーションがとれて、キャンプに行ってからも活きてくることだと思います」と総括しました。
練習や寮生活の中で、「年齢も近いので、みんなが接しやすい雰囲気を作ってくれた。何でもない会話から入って、だんだん仲良くなれてきた」とすっかり打ち解けた様子。選手たちと笑顔で言葉を交わす場面も、多く見られます。
初めてのキャンプに、「何を持って行ったらいいのかわからなくて、いろんな人に訊いてます」と初々しさを見せつつ、「まだ会っていない人に会うので緊張もありますが、その中で元気出して、アピールできるようにやっていかないといけない気持ちが強い」と気合いを込めました。
「キャンプへ行ったら、ユニホームが着られる。着たら実感がわくと思いますし、着るのが待ち遠しいです」と坂本。キャンプインへ、はやる気持ちを抑えることができません。