キャンプインを翌日に控え、金本知憲監督はじめ一軍首脳陣が沖縄入りしました。
金本監督は今キャンプについて、「開幕に合わせるキャンプではなく、鍛えるキャンプ。それが第一のテーマ」と改めて明言。選手個々が競争の中で、体力も技術も鍛え上げることを望みました。
「最初が肝心なので、緩んでいたら厳しく言いたい。でも、明るさが足りなければ『明るくやれ』と。ギスギスするのは嫌いなので、ギスギスではなく、いい意味の緊張感を持ってできれば」と、就任以来のモットーである『厳しく、明るく』を徹底させます。
鳥谷敬内野手や西岡剛内野手ら主力選手も、「ラストチャンスのつもりで、死ぬ気でやると思う」と指揮官。「若手も主力も両方楽しみ」と期待を込めました。
現役時代、「若い時は非常に憂鬱だった」というキャンプインですが、今の気持ちは「楽しみ」。いよいよ明日、監督として初めてのキャンプを迎えます。
外国人選手たちも、この日、沖縄入り。新外国人のマット・ヘイグ内野手は、「これまでしっかり練習できたし、いい状態でキャンプに入れる」と力強く語りました。初めて体験する日本のキャンプですが、「日本もアメリカも一緒だよ。アメリカでは、きっちり練習できる時間が足りないと感じていた。日本では繰り返し練習できるから、上達できると思う」と不安はなし。メッセンジャーやゴメスから、日本についていろいろ教えてもらったそうで、「日本人の選手からも、考え方を吸収したい」と意欲を見せました。
マルコス・マテオ投手は、「(母国の)ドミニカも暑いし、暑いのは大好きだよ」と沖縄の気候を歓迎。「100パーセントの準備ができている」と自信を覗かせたラファエル・ドリス投手は、「やれと言われたところで投げるだけ。アピールしたい」と気合い十分です。
沖縄県内のキャンプ宿舎では、新デザインになった今季のビジターユニホームが発表されました。伝統的なグレーを基調に、2002年〜2005年の強いタイガースをイメージ。肩口と袖に黒色をあしらって、シャープさと力強さを表現しています。
昨季、ビジターでは26勝44敗1分と大きく負け越し。新ユニホームを試着した福留孝介外野手は、「去年はビジターで勝てなかったけど、このユニホームで、相手に強い印象を与えられたら。相手から嫌がられるようなチームになりたい」と敵地での奮闘を誓いました。同じくモデルを務めた能見篤史投手も、「去年はビジターでよく打たれたので、そのイメージを払拭したい。2005年は、ファームにいても一軍でも強かった。いいイメージしかない」と話し、心機一転、ビジターゲームに臨みます。
掛布雅之ファーム監督率いる安芸キャンプ組も、この日、高知へ。掛布ファーム監督はキャンプ初日からシート打撃を行うことを予告しており、安芸でも厳しい鍛錬の日々が始まります。