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オフトラニュース

ゾッとするわ!

2016/2/4

やっと沖縄らしい青空となった宜野座キャンプ第4日。第1クールの締めくくりに秋季キャンプでも行われた強化ランニング(リレー競争)が組まれました。

上位から勝ち抜けとなる過酷なランニングメニューに福留・メッセンジャーら原則35歳以上・外国人・故障者を除いてキャプテン鳥谷をはじめ殆どの選手が5組に分かれて挑みます。外野の芝部分にコーンを置いた1周約300mの走路を一人2周ずつ走りますが、1周目は笑顔で走っていた外国人で唯一参加のペレスも2回目にはバテバテ。他の選手も大体2周目以降はガタッとペースが落ちました。

青い鉢巻の高宮が赤チーム秋山の猛追を受けながらもトップを守ってアンカー江越にバトンタッチする寸前、金本監督に羽交い締めされる妨害行為もあり、観客席から笑いが起こります。走り終わった選手は地面に突っ伏し完全グロッキー。西岡 剛内野手は、「(これが各クールの最後に)あと4回あると思うとゾッとする」と苦笑いを浮かべていました。

ブルペンでは、ゴメスとヘイグが打席に立って能見の投球を観るシーンがありました。「生きた球を暫く見てなかったから、球筋を確認したんだ」。過去2年とは対照的なキャンプ・スタートとなったマウロ・ゴメス内野手は余裕の表情で語ります。昨季まで同僚だったマット・マートン外野手がカブスとマイナー契約を結んだ事に関しては、「カブス入団は嬉しい。頑張って欲しいネ」とエールを送っていました。

「日本のキャンプはキツイと聞いていた。他の選手を見ても凄いな!と思う。ボクはみんなほど出来上がっていないから慌てずにやりたい」。初めての日本流キャンプを体験しているマット・ヘイグ内野手は、ブルペンでの目慣らしを済ませて「有意義だった」と言います。初めての休日は、「ゆっくり身体を休め、美味しい物を食べてリラックスする」つもり。第2クールは更に負荷をかけてトレーニングを行い、攻守ともに状態を上げて行く意向です。

全体練習が終わっても夕方遅くまで個別の特訓が続くキャンプ。ドーム内では特打を行う大和・今成らに鳥谷がアドバイスを送る姿がありました。また、梅野・坂本の若き捕手たちは居残り特守で矢野コーチに絞られています。

そんな中、前日に左足の痛みを訴えた島本浩也投手が沖縄県中頭郡内の病院で『左足内転筋の強い張り』との診断を受けました。右肩を痛めキャンプイン前日に帰阪した伊藤隼太外野手に次ぐ2人目のリタイアとなりますが、「先発ローテ候補だったけど治療もあるので(関西に)帰りますよ」と指揮官は明かしています。

「予想以上に動けているし、準備もして来てくれたね!」。新生タイガースをたっぷり見せてくれた第1クールでしたが、金本知憲監督は手応えを口にします。次のクールからは実戦的メニューも増えて来る為、「見極めの材料にボチボチなって来るよ!」と不敵な笑いを浮かべていました。

若手主体に鍛える高知県・安芸キャンプも第1クールが終了。この日はロングティーでルーキー高山が豪快にサク越えを連発しました。「カタチを意識してやった」だけと涼しい表情の高山 俊外野手ですが、打球も飛距離も明らかに上昇ムード。「良い意味で驚かせてくれたのは高山・板山のヤマヤマ・コンビやな!」。最初のクールを振り返ってファームの総帥・掛布雅之監督も細い目を更に細くしています。

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