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オフトラニュース

地元の子どもたちと交流

2016/2/7

第2クール2日目。南国らしい強い日差しが照りつけた宜野座キャンプでは、前日に続きシート打撃が行われました。

一死一、三塁のケースを想定した中で、この日は盗塁を多く企画。走者が積極的に走るシーンが目立ちました。金本知憲監督は、「キャッチャーのスローイングの練習もあったし、重盗は二遊間の守備の練習も入っている」と説明。2盗塁を決めた荒木郁也内野手を「足だけでも期待できる」と評しました。

昨日に続き、今日も安打を放ったネルソン・ペレス外野手は、「調子はいいよ。コーチに教えてもらったことが、自分でもできている」と納得の表情。金本監督が「実績はまだまだだけど、スイングスピードとパワーがある。はまったら、おもしろいね」と期待を寄せれば、片岡篤史打撃コーチも「バットを振れている。本人もチャンスと思って取り組んでいる」。右肩関節唇損傷で離脱した伊藤隼太外野手に代わり一軍キャンプに昇格したペレスが、生き残りに懸命です。

今成亮太内野手は、鶴直人投手から右中間を深々と破る三塁打。前日のシート打撃では新井良太内野手が本塁打を放っており、三塁の定位置争いが熾烈です。「Wリョウタやね。今成のバッティングも良太のパワーも捨てがたい」と悩める指揮官。もう一人の三塁手候補、新外国人のマット・ヘイグ内野手は、昨日と今日の4打席でまだノーヒットですが、「今は結果を気にする時期じゃない」と落ち込んだ様子はありません。「ピッチャーがどういう球を投げるのか、自分にはどういうふうに見えるのかを調整している」とし、まずは日本のピッチャーに慣れることを心がけます。

ブルペンでは、岩崎優投手が120球の熱投を見せました。香田勲男投手コーチは、「昨日はシートに登板して下半身の特ウエートもして、普通はブルペンに入らない状況。そういう中でもピッチングして、フォーム固めをする。スタミナも、彼の課題ですしね。キャンプで彼の意識が高くなっているのを感じました」と岩崎の姿勢に笑顔。ただ、「どういうボールを投げるのか、意識を高く持ってほしい」と注文も。「漠然とインコース真っすぐ、ではなく、そのボールでどういう結果が欲しいのか、どういう意味を持つのか。具体的なイメージを持つ。練習のための練習ではなく、試合のためのブルペンにしてほしい」と話し、さらなる成長を促しました。

全体練習後には、宜野座村の小中学生を対象に、野球教室が行われました。全選手が参加し、5チーム、157人の少年少女を熱心に指導。子どもたちは、真剣なまなざしで練習に取り組みます。終盤になって金本監督が登場し、自らバットを振ってトスバッティングのお手本を見せると、子どもたちからは大歓声が。金本監督のリクエストで、今成が得意のモノマネを披露する一幕もありました。

閉会式での質問コーナーでは、小学生の頃にやっておけば良かった練習は?の問いに、藤浪晋太郎投手が「今でもコントロールに苦しんでいるので、コントロールを意識して練習すれば良かったと今でも後悔しています。キャッチャーのミットめがけて投げられるよう、練習してください」とアドバイス。梅野隆太郎捕手や藤川球児投手に続き、最後の質問の回答者となった金本監督は、体に良い食事について尋ねた少年に「お母さんの作ってくれた食事を、残さず全部食べてください」と言葉をかけます。

締めの挨拶に立った横田慎太郎外野手は、「僕も楽しかったです。野球をできるのも両親のおかげ。両親に感謝して、これからも頑張ってください。野球だけじゃなく、勉強とスポーツも両立できるように。みなさんがプロ野球選手になるまで僕も頑張るので、お互い頑張っていきましょう」。

代表してお礼を述べた少年の、「今日習ったことを一生懸命練習して、上手になりたいと思いました。タイガースの選手になりたいので、1位指名よろしくお願いします」には、金本監督や選手たちも大笑いです。

連日ハードな練習に明け暮れる中での、和やかなひととき。選手の笑顔と子どもたちの元気な声が、グラウンドいっぱいにあふれました。

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