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オフトラニュース

ヘイグが特打で快音

2016/2/9

宜野座は朝から快晴。ぽかぽか陽気の第2クール最終日となりました。

この日は阪神OB会が陣中見舞いに訪れ、練習前には、川藤幸三OB会長が選手たちを前に挨拶。「明るさと元気で頑張ってください」と激励しました。

ランチ特打を初めて行ったマット・ヘイグ内野手は、59スイング中19本の柵越えを記録。「今日は、日本に来て一番バッティングの状態が良かった」と手応えを口にし、「自分としてはまだまだやるべきことがいっぱいあるので、もっと良くなりたい」と力を込めました。

午後に行われたシート打撃では2打数無安打に終わりましたが、「真っすぐでファウルを打ったり、まだタイミングが合っていない。くりかえし打席に立ちながら修正したい」と話し、状態の良さを実戦につなげていく姿勢を見せています。

初めて体験する日本のキャンプには練習量の多さを感じたようですが、「それは聞いていたことだし、自分としてはいいのかなと思う」。チームメートとの交流では、「一番大事なことはお互いを理解すること」といいます。「意外とみんな英語を話せて、英語でコミュニケーションをとれるんだね」と驚いたようですが、来日約2週間で新たに覚えた日本語もいっぱい。「ドウイタシマシテ、ハジメマシテ、イイネ、ダメ」など、笑顔で披露しました。初めての環境で、新たな経験を重ねながら、徐々に調子を上げていきます。

同じくランチ特打を行ったマウロ・ゴメス内野手は、51スイングで「ラッキーだったよ」という6連発を含む25本の柵越え。「バッティングの状態はいいね。体調も維持できている」と来日3年目の貫禄を見せつけましたが、午前中は背番号108の姿でシートノックを行い、「ユニホームを忘れて、体の大きさが合う中井さん(打撃投手)のを借りたんだ」と照れ笑いでした。

午後には、今キャンプ3度目となるシート打撃が行われ、1点を取りにいく姿勢が強く表れました。「今日は特にその要素を意識しました」と金本知憲監督。「2ストライクまでは自由に打っていい、フルスイングしなさいと。でも2ストライクになったら、何がなんでもバットに当てなさい。三振はしないように」と指示を与えたことを明かしました。

登板したのは、高宮、高橋、岩田、榎田の4左腕。FAで中日から移籍した高橋聡文投手は、打者5人に対して3安打を浴びたもののポテンヒットや内野安打で、仕上がりの良さを見せました。「カウントを取る球が欲しかった」と、習得に取り組んでいるカットボールも試投。新天地で、さらなる進化を目指します。金本監督は「やっぱり力があるね。あまり出ないスピードガンなのに、144キロ」と舌を巻きながらも、「故障明けだから、早くできすぎじゃないかと心配のほうがある」と複雑な心境を吐露しました。

榎田大樹投手は、打者9人から4奪三振。「下柳コーチから言われていることを、ある程度できている」と納得の表情を浮かべます。下柳剛臨時投手コーチには、「頭が突っ込まないようにして、強い球を投げられるように」と指導されたそうで、140キロ計測にも「球速よりも、強いボールを投げることしか意識していない」とキッパリ。「真っすぐでファウルを取れるようにできれば」と意気込みました。

実戦練習が始まった第2クールが終了。ピッチャーもバッターも、それぞれの課題に取り組みながら、シーズンに向けて調整を進めています。

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