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オフトラニュース

始まった実戦に手応え

2016/2/11

建国記念の日。キャンプは第3クールに入りました。沖縄の太陽が照りつける宜野座は紅白戦、安芸では韓国ハンファとの練習試合が組まれ、いよいよ実戦でのサバイバルが始まっています。

祝日とあって今キャンプ最大の1万1千人が詰めかけた宜野座は立見客も多数通路を埋めるほどの大盛況となり、紅白戦前のシートノックから一つ一つのプレーに歓声がこだまします。ゲームに先立っては、スペシャルイベントとして下柳 剛投手臨時コーチと金本知憲監督のガチンコ3番勝負で盛り上がりました。

打者・金本が一本でもヒットを打てば野手の、投手・下柳が全て抑えれば投手の個別練習が免除になるとあって両者とも本気モードです。特別な演出として、ショートには田中秀太スカウトが入って懐かしいエラーの場面を再現! 当時と同じように下柳さんが怒ってグラブを叩きつけるパフォーマンスで爆笑を取った後で矢野燿大コーチとのコンビで鉄人を抑えにかかりますが、第1打席は三飛に終わった金本が次の勝負で右前安打を放ち、野手組の個別練習が免除となりました。(第3打席は右直)

白組先発の藤浪は立ち上がりからスピードボールを連発。球場の球速表示で156km/hを記録するなど2イニング(29球)を投げて1安打2三振1四球無失点で今季の試運転を終えています。「まだまだかな?状態としては6割前後。球速はどうでもイイ。この時期、今はそこじゃないので。(変化球については)上本さんを三振に取ったフォークは良かったけど、カットは切れてないし、その他もおさまりがつかないので、今日は投げなかった。(収穫としては)クイックも出来たし、走者が出た時の間合いとか、そういうことが出来た」。若きエースは、昨年10月以来の実戦を冷静に振り返りました。

打者では白組6番・陽川が紅組先発・岩貞の144km/h直球をレフト芝生席に放り込む先制ソロアーチを放ち、豪快にアピール。金本知憲監督は「まだまだ発展途上。一軍レベルには上がってない」ながらも、「追い込まれたけど、そういう場面でストレートに振り負けないのは良かった」と評価しています。

また、来日初実戦となった白組5番・ヘイグは2点適時右前安打など3打数2安打と結果を残しました。マット・ヘイグ内野手は、「感じは良かった。タイミングも徐々に良くなって打席での勘も戻って来ている。右へも左へも強く打てているのは良い兆候だ」とニコやかに話します。

「スライダーを逆方向へ、ストレートを引っ張って打った。実戦で結果を出してくれた事は、本人も(タイプとしては決してホームランバッターじゃないだけに)自信になっただろうし、ああいうチャンスでの打撃は、彼が求められているところなので」片岡篤史打撃コーチにとっても嬉しい限りです。

また、紅組でマスクを被った岡😤太一捕手は岩崎から左中間二塁打を放つなど2安打と気を吐き、シート打撃から絶好調をキープ。「去年の秋から(こちらが教えた事を)やり通す根性を持ってるから教えたくなるんや。(打撃に関して)去年とは明らかに別人になってる。髪の毛は一緒だけどね!(笑)」。指揮官は、ジョーク混じりにベテランを讃えました。

この日は、ルーキー坂本も実戦初打席で適時安打を放つ活躍。『横一線』と言われる正妻争いですが、「当然それが期待出来るから、そういう風にオレも教えるんや。ベンチに入っていてイイ(控えでも構わない)と思ってる人なら、あそこまで言わない」と金本監督は、岡崎を大いに見込んでいるようです。

一方、安芸ではルーキー板山が3安打の活躍を見せるなど若虎がハツラツとした動きで、ハンファを圧倒。掛布雅之監督の初陣に白星をもたらしています。

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