沖縄キャンプを坂井信也オーナーが訪問。全体練習の前に訓示を行いナインを鼓舞しました。「(キャンプは)順調に行ってると思うけど、これから後半 実戦もあるので、気持ちを引き締めて行って欲しい。みんな頑張ってると思う。鳥谷クンもよく声が出てるし、イキイキしている」。視察の印象は上々。選手の覇気を肌で感じて、総帥は非常にご機嫌です。
早出特守には鳥谷・西岡・横田が登場。内外野に分かれてノックを受けました。西岡が二遊間のゴロをバックハンドで捌き一塁へジャンピング・スローを見せると、早くからスタンドに詰めかけたファンからやんやの喝采です。
午前中は投内連係やスチールのメニューが組まれました。2死1・3塁を想定した場面では内野ゴロで本塁へ突っ込む走者とのクロスプレーを金本監督や矢野コーチが審判団と共に検証しながら綿密なチェックを入れて行きます。
「(クロスプレー時のチェックに関して)今のはブロックになるのか?とか(確認していた)。審判の方も勉強中で、数多く見たいようだ。ハッキリと統一性を持って欲しいと言うのはある」。指揮官は、新ルールの理解に懸命な姿勢をみせました。
予定していた練習試合(対四国銀行)が雨天中止となった安芸キャンプとは対照的に、沖縄らしい青空が広がる宜野座は絶好の野球日和。早出特守に続いて西岡はランチタイム特打にも参加。その後のフリー打撃では、捕手・小宮山が左翼芝生席へサク越えを連発して大きな拍手を浴びると、梅野も負けじとレフトへ豪快な一発を見舞ってファンを喜ばせました。
そして、全体練習の締めくくりはキャンプ新名物となりつつあるリレー競争です。外国人選手では、左脇腹の張りで別メニュー中のヘイグやメッセンジャー・マテオが回避しましたが、ゴメス・ペレス・ドリスはしっかりメンバーに加わり激走!「どうするか?と訊かれたので。体の状態もイイので走れると思った。今日は一周だけだったけど、次は(コンディションが良ければ)2周目も走りたい」とマウロ・ゴメス内野手が頼もしいコメントです。
勝ち抜け形式のリレー競争でしたが、一本目はアンカー藤浪のチームがトップでフィニッシュ。二本目の下位2チームに入っていた西岡・新井良らは罰則のポール間走後も隊列を組み声を出して足並みを揃えるパフォーマンスを見せて、スタンドは大喜びでした。
早出特守・ランチ特打の末に最後も『罰ゲーム』となった西岡 剛内野手は、「(特訓を)楽しもうかな!と思ったけど、最後にリレーがあるのを忘れていた。特守・特打に入っているから、リレーを免除して貰えるか?と訊いたら、ダメだよ!と言われた。頑張ってアピールしても練習が減らない事が判ったから、これからはもっと要領良くやろうと思う」と憮然たる表情です。
「(特守・特打の西岡は)オーナーが来るからアピールじゃない?計算づくだろ、知らんけど。リレー免除は、即刻却下。(余計)オレの目は西岡に光り輝くヨ(笑)」。金本知憲監督がイタズラっぽくニヤリとしました。「(ゴメスについては)走力と言うより、ゴメスの走塁意欲は、評論家時代から注目していた。リレーの時も綺麗なフォームで走っていたヨ。(盗塁も)スキあらば!」と話します。
全体メニュー後の個別練習では、今キャンプは試行錯誤に苦しむ2年目・江越大賀外野手の打撃にメスを入れました。「振る力がだいぶ付いて来たから、そろそろ技術的な事を言った。(昨秋のキャンプでは)先ず、振る力をつける。今は力をつけながら、技術的な事を言っている。若手のキャンプは3月末の開幕までだから」。
2度目の紅白戦(14日)で登板予定の藤川に関しては、「どれ位ゲーム勘が戻っているか?(を観たい) 器用な選手だから、上手くこなすんじゃないかな!」と期待を込めていました。