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オフトラニュース

鉄人の『大根切り 』

2016/2/18

宜野座キャンプは第4クール3日目。 午前中はメイン球場で投内連係からの流れで実戦守備の練習が行われました。マウロ・ゴメス内野手は2日連続の早出特守とランチタイム特打を行っています。

ノックでは「もう一丁!」と声をかけるなどやる気満々な態度を示すゴメスに久慈コーチらも思わず笑顔です。午後に行われたサブグラウンドでの内野手による本塁送球練習では、平田チーフコーチの隣で捕手役を務めてチームメイトとコミュニケーションを取る場面もありました。来日3年目。すっかり猛虎の一員としてチームに溶け込んでいます。

フリー打撃では、ベテラン福留に指揮官が直接指導を行いました。「全体的に左肩がちょっと下がってバットが出ていた。(これまでもシーズンで)苦しんでいる時はその感じだった。煽るようなスイングになっていたんでね。今日はちょっと酷かったので、ここで言った」と言う金本知憲監督。

「やっぱり、去年みたいに『ここ一番』で決められる打撃をネ! (本塁打)20本も甲子園が本拠地なら良い方だ。良いところでのポイントゲッターとして期待している。マートンの代わりにネ、価値ある打点を増やして欲しい」。勝負強さへの信頼感は絶大です。

また、このキャンプでは北條らに指導していた『大根切り』のような打法を鳥谷の為に、自ら19スイング実演してみせた金本監督。「特殊な練習なので。逆方向にスライスしない打球をネ。トリは凄く練習するのでヒントになればイイかな?(鳥谷本人もやってみて)良い感覚はあったみたい」ですが、実演そのものには「上手く行かんネ」と不満顔でした。「下柳の球はギリギリ打ったけど、逆方向にサードライナーを打つイメージでやったが、上手く行かん。恥ずかしかった」と鉄人は話しています。

ブルペンでは、江夏 豊臨時投手コーチも目を光らせる中で投球練習。猛虎のレジェンドに対して、秋山・岩貞は質問をぶつけていました。

「10球中10球 アウトローに投げる気持ちが大事。目を瞑っていても投げられるように!と言われた。自分に自信が持てるような投球をしたい」と話したのは、秋山拓巳投手。

この日は50球の投げ込みだった岩貞祐太投手は、クイック投法のポイントを質問したようですが、「何を悩んでいるんだ。良い球が行ってるじゃないか?」と江夏臨時コーチから励まされて、「応援して頂いている。全力で結果を出したい」思いを強くしています。

今クールの締めくくりとなる強化ランニングは、ベースランニング・リレー。野手陣を4人一組の4チームに分けて各塁からスタートを切っての勝ち抜き戦ですが、最初に勝ったのは大和らの2塁チームでした。

指揮官は、「同じやるにしても、競争するとみんな『超』全力で走るんでね。鍛えるにはああいう方が良い」と話します。最終的に負けた西岡・今成・新井良・ペレスら2チームは、大きな声で「1・2・3・4!」と号令をかけながら走る罰則で、スタンドを喜ばせていました。

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