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オフトラニュース

もしも五輪を目指していたら・・・!

2016/2/22

第5クール3日目を迎えた沖縄・宜野座キャンプ。午前中は守備中心のメニューが組まれました。投内連係・内外野別ノックに続いては、実際に投手陣が打席に入るバント練習。内野手がチャージをかけるなどシフトが敷かれる中でメッセンジャー・藤川・岩田ら主力投手も狙ったところに転がす試みを繰り返しますが、なかなか上手く行きません。

金本監督も矢野コーチらと共にチェックの目を光らせます。メッセンジャーは走者として牽制球を受けて間一髪で戻り、ユニフォームを泥だらけにしていました。「ショートで北條がリードがデカい!デカい!と言ってるので(そうじゃない事を)証明しないといけない!と思っていたら(打者の秋山がバントを空振りして牽制球が来たから)ねっ?セーフでしょ?って」。ランディ・メッセンジャー投手が、ハッスルプレーの理由を語っています。

金本知憲監督が、バント練習の意義を語ります。「まだまだ失敗が多い。教えてるのは平田チーフコーチだけどね(笑)。反復練習してコツを掴めば、絶対に上手くなる。バントの時間だから(ただ漫然と)やるんだったら甘いよね。メイン球場で緊張感持って、自分のカタチを覚える。真剣にやって欲しい」。

ブルペンでは能見が142球を投げ込み、順調な調整を続けています。「フォーム的なモノ。しっかり下を使う事を意識して投げた。140球位投げた割に疲労感はあまりない。後はどう実戦で成果を上げて行くか?」と話す能見篤史投手。

指揮官から「まだ老け込むのは早い。もう少し直球を磨いて欲しい」との要望を受けて、今オフは走り込みとウエイト・トレーニングをしっかり行い下地を作って来ました。問題の真っ直ぐに関しては「自分としてはそんなに悪くないけど、あとは捕手の判断。(近年の傾向として)どうしても試合で変化球の割合が高い。捕手に真っ直ぐで勝負出来ないと思われたらダメ」と話して、捕手に信頼される真っ直ぐの質を追求しています。

新外国人マルコス・マテオ投手は、ブルペンでクイック投法の練習。「ドミニカでは(あまり静止する事を気にせず)早めに投げていたけど、日本では2秒くらい静止しなくてはいけないから、取り組んでいた。まあ、以前にもやったことはあるから。(コーチからは)日本のやり方を徹底しなくてはいけないヨ!と言われている」と答えました。

「それ自体は 、もっと早くして欲しい。クイックした時に球の勢いがなくなったりするからね。コントロールもバラついているので練習して欲しい」。金本監督は、厳つい『バルブセ』(ヒゲの男たち)にも容赦ありません。

また、藤浪晋太郎投手はカウントなどを想定してサインを出しながらプロ入り最多の93球を投じました。「そろそろ、そういう投球をしたかった。(球数は)ちょっと多い。(本当は)70球位で抑えたかった。イイ悪いがハッキリしてた。常に再現性を出せるようにしたい」。彼らしく練習の狙いを明かした藤浪。

サブグラウンドで計った50m走では5秒79と言う驚異的なタイムを叩き出した為、改めて距離を計測し直したところ30cm長かった事が判明しますが、「一歩踏み出してからのスタートなので」と本人は冷静そのもの。

それでも 香田勲男投手コーチは、「凄いよ! 例えば(陸上競技で)オリンピックを目指していたら・・・本気で目指してる人に失礼になるかも知れないけど。もし この世界に入ってなかったら、どうなっていたんだろう⁉︎ と思う。ボクなんかは凡人だから。足と真っ直ぐ(の速さ)は・・・(笑)」と若き右腕の身体能力に舌を巻いていました。

天候にも恵まれた高知県・安芸では、四国アイランドリーグの地元・高知ファイティングドッグスとの練習試合が行われ、1番レフトで先発したドラフト1位ルーキー高山 俊外野手が3打数3安打1四球と文句の無い成績を残しました。3番を打ったドラフト6位・板山祐太郎外野手も、初回一死2塁に高山を置いて先制適時二塁打を放つ活躍で、沖縄の一軍へ強烈アピールが止まりません。

「楽しみにしてる。(高山の一軍昇格については)まだまだこれから話し合いをしなきゃいけないけど、早く見たいのは見たいね」。黄金ルーキーの活躍を聞いて、金本監督も胸を躍らせます。ただ、「(高山は)スローイングがちょっと・・・。(右手有鉤骨を)手術して、出来上がりが遅い」事で、はやる気持ちを抑えようと必死でした。

尚も高山らの昇格について食い下がる報道陣に対して、「今日は、バント練習でしょう!普段から、もうちょっとピリッとやって欲しい。平田コーチが辞表を持って来たみたい。止めたけどね、オレは(笑)」とジョークで会見を締め括った指揮官。キャンプ終盤を迎えても、厳しく明るいコメントは冴え渡っています。

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