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オフトラニュース

福留がキャンプ打ち上げ

2016/2/23

第5クール最終日は、雨のスタート。午前中は宜野座ドームで、投内連係やケース打撃が行われました。

この日は、日本野球機構の熊崎勝彦コミッショナーが宜野座キャンプを訪問し、練習前には選手たちを前に「野球協約を守るように。野球道に邁進し、野球に打ち込むことで人格を磨いてほしい」と訓示。阪神キャンプの印象を、「金本監督がチームを変えていく雰囲気を感じる」と語っています。

お昼前には雨も上がり、午後からの練習はメイングラウンドで。フリー打撃では、「ステップする時、投手寄りに顔が流れている」と、金本知憲監督がマウロ・ゴメス内野手に声を掛ける場面も見られました。

全体練習後の特打では、指揮官は江越大賀外野手を徹底指導。「全部バラバラ。ダメだね」と厳しい言葉を口にします。「どう体を使えば良い回転ができるのか、まだ探しきれていない。自分がどうイメージを持ってやれば打球が飛ぶのか。正しい打ち方を掴んでいない」と指摘された江越は、「言われていることは同じなので、反復練習したい」と神妙な面持ち。熾烈な外野手争いを勝ち抜くため、気合いを入れ直していました。

宜野座ドームでは、今成、上本、荒木が、バドミントンを取り入れた特守に挑戦。平田勝男チーフ兼守備走塁コーチと久慈照嘉内野守備走塁コーチが左右から交互に投げるシャトルを、ラケットで打ち返すという練習メニューで、選手たちはシャトルに追い付くのに必死です。飛び入り参加したゴメスが倒れ込むと、今成らは大喜び。苦しみながらも時おり笑顔を見せ、ハードな練習をこなしていました。

今クールを振り返って、金本監督がMVPに選んだのは「横田か秋山で悩んだけど、秋山」。

秋山拓巳投手は、21日のヤクルトとのオープン戦(浦添)で、3回を投げ無安打無失点の好投。前クールの16日に行われた楽天との練習試合(宜野座)でも、3回を1安打無失点に抑えています。金本監督は「キレとコントロールが良くなったし、球の出どころの見にくさもある。結果に出ているので、今なぜ調子がいいのかを理解して、忘れないでほしい」と、好調の維持を期待しました。

横田慎太郎外野手は、前クールと今クールの実戦3試合で、12打数6安打、1本塁打、3打点と絶好調。「必死さが集中力を生んで、持っている以上のものを出せている。ボールを見る『間』が、試合では出てくるね」と金本監督も実戦での強さを評価します。「名前が出るのは嬉しい」としながらも、「まだまだ全然アピールできていない」という横田。25日の第6クールからは、ルーキーの高山俊外野手と板山祐太郎外野手が一軍キャンプに合流することが決定し、「二人以上に結果を出さないといけない」と表情を引き締めました。

高山と板山に加え、育成の原口文仁捕手も25日から一軍へ。野手が3人増えることもあり、また、実戦出場の予定がないため、福留孝介外野手とマット・ヘイグ内野手が、この日でキャンプを打ち上げました。

金本監督は、「黙っていてもやる選手」とベテラン福留を信頼。24日に帰阪し、26日からは鳴尾浜球場で、独自のペースで調整を進めます。

新外国人のヘイグは、左脇腹の張りで12日から別メニュー調整中。室内でのフリー打撃は再開しており、「今日はここ何日かで激しめに動けた。自分のスイングをしっかりできるようになるのが大事。今は7、8割ぐらいで振れている」と順調な回復を見せています。「練習試合に参加できず残念だけど、切り替えてリハビリを」と、鳴尾浜でコンディションを整えます。

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