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オフトラニュース

満を持しての沖縄入り

2016/2/24

宜野座キャンプは、最後の休日。翌日から始まる最終クールに備え、選手たちは英気を養いました。

夕刻には、25日から一軍キャンプに合流する高山、板山、原口の3選手が沖縄入り。スーツ姿に引き締まった表情で、チーム宿舎に到着しています。

ドラフト1位ルーキーの高山俊外野手(明大)は、昨年10月に右手首の手術を受けた影響で、キャンプは安芸スタート。しかしそこから、掛布雅之ファーム監督の指導の下、順調に調整を進めてきました。

21日に韓国・ハンファとの練習試合(安芸)で約4カ月ぶりとなる実戦出場を果たすと、翌22日の四国ILp・高知との練習試合(安芸)では3打数3安打の固め打ち。金本知憲監督の「早く見たい」という要望で、満を持しての一軍昇格となりました。

「気持ちは高ぶっています」と高山。掛布ファーム監督からは、「俺の顔をもう見ることのないような成績を残せ」と激励されたそうで、「死に物狂いで一生懸命やるだけです」と気合い十分です。

指揮官は、25日に行われる日本ハムとの練習試合への出場を示唆。合流初日の実戦に、「自分が持っているものを100%アピールしたい」と意気込みました。東京六大学リーグの通算安打記録を48年ぶりに更新した黄金ルーキーが、外野のレギュラー争いに名乗りを挙げます。

同じくルーキーの板山祐太郎外野手(ドラフト6位・亜大)も、一軍昇格。22日の高知戦では先制の左越え二塁打を放ち、掛布ファーム監督からは『キャンプで一番頑張ったで賞』に選ばれるほどの高い評価を得ています。高山とは同じ右投げ左打ちの外野手とあって、「ライバル心は当然あります」と闘志を覗かせました。

育成枠からの大抜擢となった原口文仁捕手は、昨年10月の秋季練習で、その長打力に目を留めた金本監督からの要請で一軍キャンプへ。腰の故障に悩まされ、一時は一塁を守っていましたが、今年1月からは捕手に復帰。沖縄へは「キャッチャーミットだけ持って来ました」と、決意と共に正捕手争いに挑みます。

ファームの安芸キャンプは、この日で打ち上げとなりました。午前中で練習を終えると、グラウンドに選手、コーチ陣、スタッフらが集合して円に。俊介外野手が「これからが長いけれど、選手一人一人、勝ちにこだわって頑張っていきたい。練習をしっかりやって、一軍で優勝に貢献できるように」と挨拶。「寒い中、雨の中、応援ありがとうございました」と連日詰めかけた多くのファンへの感謝を口にし、一本締めでキャンプを締めくくりました。

「ケガ人が出なかったことが何より。満点だと思いますよ」と、24日間を振り返った掛布ファーム監督。キャンプ中に掲げた選手の自主性を意識した取り組みには、「選手一人一人が自分を追い込んでやってくれて、選手が納得して一日を終わらせてくれた。その積み重ねですね」と確かな手応えを得たようです。監督として初めて臨んだキャンプに、「毎日が充実してましたね。非常に短く感じました。動いて、ある程度細かいところも見てあげられたかな」と満足感を漂わせました。

キャンプ最終日、指揮官から選手たちへ贈ったのは、「これから本当の戦いが始まる。チームの中で激しい争いをして、負けた人は厳しく追い込むぐらいのつもりで一年間やってほしい」という言葉。充実のキャンプを終え、『本当の戦い』に挑む日々がスタートします。

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