2年連続3度目の開幕投手を目指すメッセンジャーがヤフオクドームでのオープン戦(対 福岡ソフトバンク)に先発しました。
初回は最速151km/hの速球で昨季トリプルスリーの柳田を見逃し三振に斬るなど抜群の滑り出し。 しかし、3回裏には二死1塁で、その柳田に初球・外角直球を逆方向のレフトスタンドまで運ばれます。細かい課題は残るものの、カーブ・フォークなど変化球も織り交ぜて2年連続日本一の打線に対して4回(51球)を投げて毎回の6三振を奪い(四球1)4安打2失点の内容でした。
ランディ・メッセンジャー投手は、「全体的な感じは良かった。(柳田に打たれた同点2ランは)完全なコントロールミス。もう少し低めに投げるべきところが浮いてしまった。それ以外は大体思ったところに投げる事が出来たよ」と振り返っています。
打線では、2番ショートでスタメン出場の4年目・北條史也内野手が、3回表 ソフトバンク先発・摂津から先制の左中間適時二塁打。7回にもバリオスのカーブを拾い同点に追いつく左適時二塁打を放って4打数2安打2打点と大いにアピールしています。
スタメンの陽川と江越がソフトバンク投手陣の変化球攻めに遭って共に3三振の苦汁を舐めた一方、高山・緒方・横田・岡崎は昨夜に続きヒットを記録。明暗が分かれました。実戦での猛アピールが続く横田慎太郎外野手は、「(途中出場だったが、ライバルとなる)同じ外野手も結果を出していたし」負けられない思いで打ったコトを明かしています。
阪神リリーフ陣では、注目の新外国人ドリスが5回から2イニングを投げました。6回裏先頭3番 柳田にライトへ豪快な勝ち越し本塁打を浴びるなど4安打1失点です。
捕手の岡崎(途中出場)は、柳田に2球目(直球)を持って行かれた配球について「不用意だった」と反省。ドリスは、その後も代打カニザレスに左中間二塁打を打たれるなどピンチでしたが、見事な牽制で走者を刺す場面もありました。ラファエル・ドリス投手本人は、「今 はクイックやバント処理など日本野球を勉強している最中。早くマスターしたい」と真摯に話しています。
その後は二神が1回を2安打3三振無失点、歳内はラスト2イニングを1安打2三振の無失点で切り抜けました。「打者を押し込んだり、空振りを取れた」事が収獲だったと歳内宏明投手は、手応え十分な表情です。
試合は、またしても3対3の引き分け。若手中心とはいえ、3連覇を狙う最強軍団相手に2戦続けてのドローはそれなりの収穫と言えるかもしれません。
沖縄キャンプで左足内転筋を痛め離脱した島本浩也投手が、教育リーグ(対オリックス・神戸サブ)で故障後初の実戦マウンドに立ちました。真っ直ぐの走りは今一つだったものの、2回を投げて3安打無失点。巻き返しへ大きな一歩を踏み出しています。