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オフトラニュース

知らなかった!じゃ済まされない

2016/3/9

朝から冷たい雨が降った関西地方。予定されていた鳴尾浜の教育リーグ・オリックス戦は中止となり、一軍も甲子園室内で練習を行いました。

10日のオープン戦(対 DeNA・甲子園)に登板予定の岩田 稔投手は、「前回は立ち上がりが良くなかったので、しっかりゼロを並べるよう、気にして行こうかと思う。試合の入りとか意識して・・・」と抱負を述べました。

キャンプが終わって、「(昨季まで)シーズンでやっていた取り組み」を調整メニューに組み込んでいる為、今は 疲れが抜けるどころか「逆に体が動かない」状態だと言います。「自分に合ったトレーニングをやっている。(その内容は)言えない。言う必要はない。ウエイト(トレーニング)ではない」そうです。

そんな状況の中で、「(ここまでの登板では)ちゃんとしっかり抑えているのが無いから」同一リーグのライバルを無失点に封じる事が出来るか?が注目ポイントになります。

オープン戦5試合連続安打中の高山は、守備の指導を受けました。高代延博ヘッドコーチは、「ヒザのステップ。捕ってから無駄なステップが多い」と説明します。

開幕前の9試合に臨む今後のテーマを訊かれた高山 俊外野手は、「試合に入ったら何も考えず、積極的に自分のプレー」に専念する事を明言。次の相手・横浜DeNAのクローザー山崎康(亜細亜大出身)とは大学時代に対戦していますが、「本格的に抑えになってからは違うと思う。抑え投手なので、向こうが勝って(リードして)いるか、引き分け(同点)の状況で出て来る。そういう投手を打たないと勝てないので、しっかり打てるようにしたい」と再戦に闘志を漲らせていました。

高山の打撃に関して金本知憲監督は、「実際見てみて、何も言うコトはないよ。あとはタイミングだけだ。その前に(ファームで)掛さんや今岡が多少いじってる。タイミングが遅れてるとか、開きが早いとか、そのレベルだから」あまり心配はしていません。

その指揮官から、この日付きっ切りの打撃指南を受けたのは北條史也内野手。「キャンプ中は腰をしっかり回せ!とは言われたけど、もっとヒザを意識させろ!と」スイングの際、腰とヒザの連動が大切である事を刷り込まされました。

「ヒザが回っていたけど、右足が伸び切ってる感じ」になるなど簡単には行かないようで「まだまだ練習です」と話す本人ですが、「彼は飲み込みが早い。(年齢で言うと)まだ大学4年生だからね。身体さえ強くなれば、楽しみだ」と金本監督は一つずつ段階を上げる成長株を長い目で見ているようです。

前夜 巨人選手による野球賭博関与が新たに明らかになった事を受けて、阪神球団でも早速 一軍は甲子園のクラブハウスに、ファームは鳴尾浜に監督・コーチ・選手・スタッフを集め、高野栄一球団本部長から改めて次のような注意喚起がなされています。

「知らなかったでは済まされない。法律の賭博罪、野球協約の有害行為(についての条文とその意味)をしっかり理解して欲しい。(選手自身も夢を追って成った)プロ野球選手は、ファンの憧れの存在でなくてはならない責任がある。(そういうところで道を外してしまうと)選手生命が閉ざされるし、家族を始め・・色んな人に大きな代償を負わす事になる」。

四藤慶一郎球団社長は今回の不祥事について、「(球界全体が)信頼回復に努め始め、緒についたところで嘆かわしいというか、さぁこれから開幕!という時期に(半年前の状況に逆戻りしてしまう事が)残念」と溜息をついていました。

夕刻には大阪市内のホテルで激励会が開かれ、金本監督は「シーズンを通して阪神は変わった!強くなった!と言われるチームを目指して頑張って行きましょう」と挨拶。『超変革』を実践する公式戦に向けて強い決意を表明しています。

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