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オフトラニュース

『君』から『さん』へ昇格?

2016/3/10

寒の戻りに見舞われる中で行われた甲子園の対横浜DeNA・オープン戦。阪神は岩田が先発しました。

前回は立ち上がりに失点するなどピリッとしない投球が続いていたので、しっかりゼロを並べる事を意識して投げよう!とマウンドに上がった岩田。ほぼ開幕オーダーに近いDeNA打線に対して 初回はロペスを二ゴロ併殺、2回は筒香・ロマック・倉本を3連続三振に斬るなど直球のキレも良く、投手の持ち味を生かす岡崎のリードもあって、5回(70球)を投げて 5安打 3三振1四球1失点の内容でした。リードをもらった直後の3回表には下位打線から3連打を許して1番 白崎の中前適時安打で1点を失いますが、全体としては納得の出来だったと言えそうです。

「真っ直ぐでファールが取れていたので、しっかり押し込みが出来ているのかな? 比較的多くカットボールを使ったので、こういう使い方もあるぞ!とボクの中で」収獲だった事に岩田 稔投手がほくそ笑みました。「走者が出てからの球が中途半端に高い。しっかり低めに集めて有利に持って行けるように」修正が必要なポイントも明確です。

香田勲男投手コーチも 「今日は彼の持ち味である低めで球を動かすというのが課題だったと思うが・・・元々のボールからすると70点位かな? (それでも)前回より良くなって、彼らしい球も増えて来た」事に一安心の表情でした。

6回からはキャンプ中の左足内転筋の強い張りで離脱した島本がオープン戦初登板。いきなり荒波・ロペスの連打で無死1・3塁とピンチを招くも4番 筒香は三邪飛、5番ロマックを低め変化球で空振り三振に取って(その後 重盗で1点は失うも)傷口を最小限にとどめます。次の回は3者凡退で切り抜けて2イニングを2安打1失点で締めました。

「最初バタバタしたけど、2イニング目は真っ直ぐとフォーク」と言う自らのセールスポイントでアピール出来た事に満足そうな島本浩也投手。宜野座キャンプからリタイアしたものの「オープン戦で挽回しようと決めていた。中継ぎでも先発でも結果を出して行きたい」強い思いが育成上がりの左腕を支えています。

「去年よりシュートをしっかり投げられているところで手応えを感じている。ストレートの強さは上がって来てるけど、まだファールを取れていないので、もっと強い球をしっかり投げられるように」更に精進を重ねる決意です。

打線は、理想的な繋がりを見せました。DeNA先発・三嶋から2回裏 ゴメス・ヘイグの連打などで一死2・3塁として7番 横田の中前2点適時安打で先制。4回にはオープン戦6試合連続安打で出た高山を1塁に置いて8番 岡崎との2球続けてのエンドランが決まっての三塁線適時二塁打で追加点を奪います。(岡崎は2打席連続の二塁打) 5回裏にも途中出場・今成の左前適時安打と横田のこの日3打点目となる右前適時安打で更に2点を追加しました。

「(先制打は)真っ直ぐ。(二本目は)追い込まれてからの一本なので凄く嬉しかった。コーチ陣から(一軍生き残りへ)今週は大事になる!と言われていた。結果に拘って打席に入った」。横田慎太郎外野手は、がむしゃらにアピールを続けて行きます。

片岡篤史打撃コーチも「当たりどうこうよりも、結果を出せている」横田を高く評価します。また、2打数2安打1打点の岡崎については、「エンドランだったけど(キャンプから)ずっとやって来た事を出せた」と目を細めました。

「(2二塁打は)飛んだところが良かった。打席では強い打球を意識して臨んだ」岡崎太一捕手。それでも、オープン戦絶好調の打撃より「むしろ守備をしっかり意識したい。投手の失点をゼロに抑える事しか考えていない」と話します。

試合は、投打が噛み合った阪神が5対2でラミレス新監督率いるDeNAに快勝です。金本知憲監督は、「(横田は)今日も打ったね。甘い球とは言え、変化球もある中で。さまになって来た。横田クンから横田サンに!・・・威張ってる感じになって来た(笑)」と茶目っ気たっぷりに打のヒーローを讃えました。

この日も送りバントがなかった点に触れて、「今日は展開によっては(そろそろ)バントもやって行かないといけない!と言う話をしていた」事も明らかにしています。公式戦が近づく中でアピール合戦は加熱する一方ですが、「(開幕スタメンは)その時に状態の良い選手」を使う方針で、本当に間際になるまでメンバーが固まりそうにありません。

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