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オフトラニュース

ヒゲは寒さ対策?

2016/3/13

曇り空の日曜日。開幕前 甲子園では最後となるオープン戦(対北海道日本ハム)が行われました。

阪神先発・藤川はキレのある直球に多彩な変化球を織り交ぜながら、スターターらしい巧みな組み立てで試合を作ります。2回表に5番 近藤を歩かせた以外は出塁を許さず、ほぼ完璧に日本ハム打線を封じます。5回(55球)を投げて三振・四球が1つずつの無安打無失点と危なげない内容でした。

「投げる度にテクニックを見せてくれたり・・・球数も少なかった。初回は腕が良く振れていた。前回(立ち上がりに失点)の反省があっての事だと思う。ボールとフォームにギャップがあるのかな?フライアウトも多かったネ」。香田勲男投手コーチが、信頼感いっぱいに話します。

コンビを組んだ梅野隆太郎捕手も、「見ても分かる通り、さされてる(差し込まれる)打者が多かったし・・・球威はブルペン以上のモノが出ていた」と証言。何よりも、アウトが欲しいところで注文通りの配球が出来た事を喜びました。「特にレアードの(2回表一死1塁で遊ゴロを打たせて)ゲッツー取れたところ。シュートだったけど、打たせたいところでゴロを打たせる投球も出来た」と話します。

「良い打者が多いので嬉しい!」。藤川球児投手は、大谷・中田らが並ぶ強力打線を抑えたコトに手応えを口にします。開幕までにあと1試合調整登板がありそうですが、「これから先を順調に行くコトが大事。やるコトはたくさんある」と気持ちを引き締めていました。

藤川降板後もリリーフ陣が奮闘します。6回は安藤が先頭の岡にチーム初安打を許しバントで得点圏に送られますが、後続を絶ち無失点。7回表に登板したドリスは最速153km/hの直球とフォークで田中・大谷・中田を3者三振に斬る圧巻の内容を見せました。その後も守屋・金田が好投して、日本ハム打線をわずか1安打に封じています。

打線は、2年目の日本ハム先発・有原の前に5回までヒットはヘイグの1安打だけに抑えられていましたが、6回裏 一気に繋がります。
梅野の中前安打と敵失でトップに回る絶好機に西岡が二ゴロ併殺打に倒れ二死3塁となりますが、途中出場・北條がカウント1-1からの直球をセンター前に返す適時安打で待望の先取点を奪いました。その後もヘイグ・ゴメス・福留・横田と長短打を連ねて二死から4点のビッグイニングで勝負をつけました。

オープン戦の甲子園ラストゲームを4対0と飾った金本知憲監督は、「今日のMVPは北條でしょう。彼のヒットがゴメス・福留のヒット(連続適時二塁打)を呼んだ」と台頭する若虎を讃えました。

北條史也内野手が先制打の場面を振り返ります。「(先制は併殺打の後だったが)より集中しようと思っていた。チェンジになると相手に流れが行くと思うので(打てて)良かった」。8回裏にも4人目・白村から、直球をレフトポール際にライナーで運ぶ二塁打を放ちますが、「(直前に)ファールを打った時、さされてる感じがあったので、もう一個前と言う意識で振りに行った」と話しました。

「ボクの立場だと、ずっとアピールしていかないとダメ。1プレー、1打席1打席しっかり集中して、一球も無駄にしないように」今後も必死に食らいついて行く覚悟です。

来日初の3番を打ったマット・ヘイグ内野手、は右へ左へ2安打を放ちベンチの起用に応えました。「ヘイグは何番が最も適しているのかな?チャンスの強さ、長打力、状況の打撃を見て見ないと」わからないと指揮官は目下思案中ですが、本人は「3番だろうが、6番だろうが、状況に応じた打撃が自分の持ち味なので」打順へのこだわりはあまり強くありません。

有原から打った4回裏のチーム初安打は内角球を右前に運んだ得意技でしたが、「昨日は引っ張りに入ってしまっていたので、今日は球に逆らわず自分のスイングをしようと実践した」賜物です。少し伸びて来た髭について訊かれると「寒いんでね。 これも寒さ対策さ!」とニヤリ。イケメン助っ人が、日本にもチームにも馴染んで来ました。

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