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オフトラニュース

地元・千葉で猛打賞!

2016/3/16

今日から遠征3連戦。QVCマリンフィールドで、ロッテとのオープン戦を戦いました。

地元・千葉県出身のドラフト1位ルーキー高山俊外野手(明大)は、六番・左翼で先発出場。二回、一死三塁で第1打席を迎えると、ロッテ先発の古谷から一塁線を破る先制適時二塁打を放ちます。四回の第2打席では左前へ、六回の第3打席では右前へと打球を運び、オープン戦初の猛打賞を記録。母や妹、友人らが応援に駆けつけた凱旋試合で、活躍する姿を披露しました。

「千葉で育ったので良かった」と、笑顔を見せた高山。「結果が出ているのは良いことだと思いますが、もっと自分の形で打てる打席を増やしたい」と内容にもこだわります。

この日は、守備でも魅せました。六回、3対3の同点に追い付かれ、なおも二死満塁のピンチ、四番・デスパイネが放った左翼への飛球を、いっぱいに腕を伸ばしてキャッチ。好捕で、ロッテの勝ち越しを許しません。「守備も走塁も、全部でアピールしたい」と、力を込めました。

開幕スタメンも見えてきましたが、金本知憲監督は「まだまだ、最後の最後まで」と競争の継続を示唆。その熾烈な外野争いのライバル、横田慎太郎外野手も、七番・中堅で先発出場して3安打を放ち、高山に負けていません。

1本目と2本目は、共に初球を捉えた安打。「初球から振れる準備をしていたので、良かったです」と横田は納得の表情を見せます。3本目は、俊足を活かして内野安打に。

2歳上の高山に対して、「負けたくない気持ちはあります。刺激になっているし、すごく良い競争になっている」と負けん気もチラリ。オープン戦は残り5試合。横田は必死のアピールを続けます。

先発の藤浪晋太郎投手は、5回2/3を投げて6安打3失点(自責2)。6四死球と制球に苦しみました。四回、一死から角中と井上を連続の四球で歩かせると、続く鈴木に3球目を投じた際、踏み出した左足をひねってバランスを崩し死球に。満塁となり、田村の内野ゴロの間に1点を失います。ひねった左足は大事には至らなかったようですが、「足を2回ひねって、途中から踏み出すのが怖くなってしまった。そればかり考えてしまいました」とマウンドとの相性がうまくいかなかったことを吐露しました。

六回、清田に四球を与え二死満塁としたところで、球数が110球を超えたため降板。「四球も多かったし、内容が良くなかった」と不満の残る登板となりました。

カットボールについては「いい悪いがはっきり出た」と反省を口にしましたが、MAX154キロを計測した真っすぐには「詰まらせたりファウルが取れたので、質は良くなっている」と手応え。「それを安定できるように、ブルペンでやっていきたい」と調整を進めていきます。

この試合、阪神はDH制なしで打線を組んだため、今季初となる打席へも。3打席ともバントの状況にはならず、「藤浪にバントの場面がくれば良かったんだけど」と金本監督は残念そうでしたが、試合の中での流れは確認できたようです。

七回には、3番手として福原忍投手がオープン戦初登板。2月27日の韓国・サムスンとの練習試合(宜野座)以来の実戦でしたが、1回を三者凡退の危なげない投球を見せました。

「まあまあな感じ。もうちょっと腕を振らないといけない」と福原。39歳のベテランが、開幕に向けて調子を上げていきます。

高山と横田が揃って猛打賞をマークするなど、12安打を放ちましたが、試合は3対3の引き分けに終わりました。

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