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オフトラニュース

横田が打率4割に!

2016/3/17

ヤクルトとのオープン戦が神宮で行われ、引き締まった試合展開を見せました。

初回、オープン戦初の一番起用となったドラフト1位ルーキー・高山俊外野手が、ヤクルト先発小川が投じた初球、外角高め直球を左中間へ運んで二塁打に。開幕投手が内定している小川から、いきなりチャンスを作ります。

続いて打席を迎えたのは、初めて二番に入った横田慎太郎外野手。またも初球、二遊間を抜けそうな当たりに遊撃の西浦が追い付きますが、俊足を飛ばして内野安打に。

無死一、三塁とし、三番のマット・ヘイグ内野手が内角低めの変化球を捉えて、三塁線を破る適時二塁打を放ちます。高山が本塁に還り、ヘイグのオープン戦初打点で1点を先制しました。

わずか4球での速攻に、金本知憲監督は「一、二番が積極的にいってくれた」と満足の表情。ただこの回、無死二、三塁から追加点を奪えなかったことには、「あそこは最低でも、確実にもう1点取らないと」と苦言を呈しています。

エース小川から二塁打を放った高山は、「相手は開幕に合わせているし、参考にはならない」と冷静に振り返ったものの、「小川投手のボールを見られたことは、いい経験になった」と話しました。

高山にとって神宮は、明大時代に慣れ親しんだ球場であり、東京六大学の最多安打記録を打ち立てた舞台。プロとなって初めて凱旋した思い出の地で、好結果を残しました。

横田はこの日、五回にも二塁へ内野安打。盗塁を成功させると、捕手から二塁への送球が逸れる間に一気に三塁へ。足でアピールし、オープン戦の打率はちょうど4割に。

金本監督は「シーズンで打ってほしいね」と笑顔を見せ、「半分ぐらい内野安打じゃないかな。いい意味で特徴になっている。長い目で見るともっと大きく育ってほしいけど、今はそれで結果が出ているから」と評価しました。

前日のロッテ戦で共に猛打賞をマークした高山と横田が、神宮でも躍動。アピールを続ける二人から、開幕まで目が離せません。

阪神の先発は、岩田稔投手。6回を投げ、6安打を許したものの5三振、無四球で、ヤクルト打線を無失点に抑えました。

「無駄な球が多かった。投げミスで、球数が増えてしまいました」と岩田は反省を口にしましたが、金本監督は「十分。上出来じゃないかな」。「二回、三回は球がちょっとずつ上ずって、芯でカンカン行かれたので心配したけど、きっちり抑えてくれた」と労いました。

岩田は開幕2カード目の第2戦、30日のヤクルト戦(神宮)での先発が有力。前哨戦で好投したことで、良いイメージを持って自身の開幕初マウンドに向かえそうです。

ヤクルト小川は初回に1点を失ったものの、その後は立ち直り、さすがの貫禄を見せ追加点は許さず。6回を投げてマウンドを降ります。阪神打線は七回、新外国人ペレスから3者連続三振を喫すると、1対0のまま、2番手の安藤優也投手がマウンドへ。一死二塁から、代打・森岡に右中間を深々と破る三塁打を打たれ、同点に追い付かれました。

試合は、1対1の同点のまま終了。昨年のセ・リーグ覇者とのオープン戦は、痛み分けに終わっています。

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