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オフトラニュース

オープン戦を首位でフィニッシュ!

2016/3/21

オープン戦は最終戦。京セラドームで、オリックスとの試合を行いました。

先発の岩貞祐太投手は、5回を投げて5安打7奪三振、1失点。キャンプ中に左肩に張りを訴えてファームで調整を続けていましたが、オープン戦初登板で結果を残し、先発ローテーションの6番手候補に名乗りを挙げました。

「落ち着いて、やってきた投球がある程度できたと思う」と、納得の表情を見せた岩貞。「オープン戦で初めて投げたので、どのくらい投げられるのか、アピールもしたいけれどそれよりは自分の投球に集中できました」と、気負うことなく冷静に試合に臨んだことを明かします。

香田勲男投手コーチも、「6番目というポジションを争っている中で、非常にいいアピールをしてくれた。腕を振って、彼らしい躍動感のあるマウンドさばきを見せてくれましたね」と目を細めました。

キャンプ時のいい状態からさらにプラスされた点として、香田コーチは「チェンジアップの抜けがいいから、右打者から空振りが取れる。それを左打者にも低めに投げて、空振りを取れていた。空振りを取れるボールがあるのはいい」と話し、岩貞の成長を評価しています。

この日は、MAX146キロの直球と、スライダーやカットボールなどの変化球とのコンビネーションが抜群。岩貞は、「緩急を、キャッチャーが引き出して使ってくれた。真っすぐも自信を持って、思い切って投げることができました」と、バッテリーとしての好感触を口に。

左腕を好リードした梅野隆太郎捕手は、バットでも強烈にアピールしました。三回、先頭で打席に入ると、オリックスの先発・西の2球目直球を右翼席へ。オープン戦最終戦にして、チーム第1号となる本塁打を放ちます。

「感触が良かったので、『いってくれ!』と思いました。チームとしても個人的にも、価値のある1本が出て良かった」と喜びを表した梅野。「2試合続けてスタメンで出してもらって、チャンスをものにしたかったので良かったです」と頬を緩めました。

横一線と言われる正捕手争いの中で、持ち味である打撃力でのアピールに成功。それでも梅野は、「打てるに越したことはないけど、自分は守っていかないといけない立場。キャッチャーとしてしっかり守って勝つことを、頭に入れてやっていきたい」と、気を引き締めています。

高山と横田の一、二番コンビの勢いは、最終戦でも止まりませんでした。六回、西の変化球を高山が左前に運ぶと、続く横田も左翼へ二塁打。得点のきっかけを作ります。

ルーキー高山俊外野手は、オープン戦、先発出場した13試合すべてで安打を記録。開幕に向け、これ以上ないほど順調な仕上がりですが、「これからシーズンになれば、(インコースの)もっと厳しいところをついてくると思う。インコースもアウトコースもストライクなので、1球で仕留めないといけない」と気の緩みはありません。

この試合は4打数2安打で、12球団3位となる打率.393でオープン戦を終えた横田慎太郎外野手は、「これからも、キャンプ、オープン戦と同じ『絶対打ちたい』という気持ちでやっていきたい」と決意。「オープン戦ですばらしいピッチャーと対戦できたことは嬉しいし、結果につながったのは良かったけど、自信は全くないです」と話し、懸命なプレーは続きます。

試合は、2対2の引き分けに。阪神は15試合を戦って、7勝3敗5分け、勝率7割で、2011年以来5年ぶりの首位でオープン戦を終えました。

金本知憲監督はオープン戦を振り返り、「怠慢プレーはなかったし、全力疾走していた。ピッチャーも、ベースカバーやバント処理でミスはなかったと思う。プレーに関しては、緊張感を持ってできた。あとは本番を待つだけです」と手応え。「自分の中では、80点ぐらいだと思う」と充実感を漂わせました。

3年連続で、オープン戦首位のチームがリーグ制覇。大きな弾みをつけて、開幕へと向かいます。

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