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オフトラニュース

著書に込めた、岩田の思い

2016/3/22

甲子園の室内練習場で投手指名練習が行われ、能見、藤浪、岩田、秋山、メッセンジャーの5投手が参加しました。

藤浪晋太郎投手と岩田稔投手は、明日23日、四国IL香川との練習試合(鳴尾浜)に登板予定。キャッチボールやダッシュメニューなどで汗を流し、開幕前最後の登板に備えています。

藤浪は、「自分の求めているボールを、ストレートに関しても変化球に関してもしっかり投げたい」と登板に向けての目標を口に。「より本番に近い配球になると思う」とし、「遅い変化球など、普段は使わない配球も試してみたい」と意欲を見せました。

相手が独立リーグのチームということで、「やりやすさも、やりにくさもある」。「打ってやろうという感じでくると思うので、結果よりも、自分の納得いく内容、ボールの質で投げられれば。感覚として良ければ、それでいい」と内容重視で打者に対します。

オープン戦は2試合に登板し、10回2/3を投げて5失点。ここまでの調整を「しっかりできていると思います。順調といえば順調」と振り返りましたが、「去年の肩のこともあって慎重に入ったので、ペースとしては遅い。シーズンでしっかり結果を残せれば」。

昨秋、右肩に炎症を起こした影響でノースロー調整を続け、ブルペンでの本格的な投球練習を再開したのは1月30日。香田勲男投手コーチも、「順調ではあるけど、本来の彼の力からすると、もっとできるんじゃないかな。シーズンで、どれだけ上げていってくれるか」と更なる上昇に期待を寄せました。

翌日の登板に向けて、「内容よく、結果も出していけるように」という岩田は、「なるべくゴロアウトをたくさん取れるようにしたい。低めに集めていかないと、自分のピッチングができないので。ゴロヒットOKぐらいの気持ちで、どんどんいこうかなと思ってます」と抱負を語ります。

25日に、自身初の著書となる『やらな、しゃーない! 1型糖尿病と不屈の左腕』が発売予定。高2の時に発症して以来、1型糖尿病と向き合いながら過ごしてきた岩田は、「全国の方に1型糖尿病について知ってもらうために、体験談をふまえて出させていただきました。ちょっとでも理解してもらえたら」と著書に対する思いを述べました。

「『やらな、しゃーない』は、口癖のように言っているので。タイトルとして、一番自分の中にスッと入ってくる。とんでもないことが起きた時、抱え込むのも1つの手だけど、運命と思って乗り越えるのも1つの手。自分の言葉に素直なタイトルです」と、込められた意味を明かしました。

今までも、1型糖尿病患者の子どもたちとの交流や『1型糖尿病研究基金』への寄付を行うなど、社会貢献活動に尽力してきた岩田。本書の印税の一部も、1型糖尿病の啓発と根治のために寄付されます。

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