四国アイランドリーグplus・香川とのファーム練習試合が鳴尾浜で行われ、岩田と藤浪が調整登板しました。
先発した岩田稔投手は、4回を投げて4安打1失点。
この日は午前中に廣田神社で必勝祈願が行われ、全選手が参加。そのため通常とは異なる変則的な試合前練習となり、登板前のルーティンもいつもどおりにはいかない状況に。その中で、「1点は取られたけど、4イニング投げられたので良かったです」と岩田は話し、「開幕にしっかり投げられるよう練習していく」と次回登板、今季初先発が予想される30日のヤクルト戦(神宮)に向けて力を込めました。
2番手で五回からマウンドに上がった藤浪晋太郎投手は、3回を1安打無失点。当初は4イニング投げる予定でしたが、登板前のイニングの阪神の攻撃が長くなり、その間ブルペンで投げた球数が多くなったため、3回での降板となりました。
「そこを軸に組み立てるのが得意なので」と、真っすぐとカットボールを中心にした配球。「カットボールは、もうちょっと低めに集めたかった」と、藤浪は反省点を挙げます。
京セラドームでの一軍の全体練習には参加せず、藤浪の球を受けた梅野隆太郎捕手は、「持ち味のストレートがもっと良くなれば、緩急も効いてくると思うし投球も楽になる。今はまだ、スピードが出ていない感覚」と印象を語りました。「球数が多い(48球)のも気になる」としながらも、「シーズン通したら、球数が多くても要所要所で抑えるのがアイツですけどね」と心配はしていません。
視察した矢野燿大作戦兼バッテリーコーチは「本番まで、チェックポイントは本人もわかっていると思う」と話し、金村曉投手コーチも「カットボールの曲がりがスライダーっぽくなっていた。ちょっと遠慮したかな。空振りも取れていなかったけど、一軍でギアが上がったら変わってくると思うので、心配はしてません」。両コーチとも、変わらぬ信頼を寄せました。
「あとはブルペンで、しっかり最後の微調整をするだけ。自分の感覚で確かめていけたら」と藤浪。中5日、29日のヤクルト戦(神宮)で、自身の開幕を迎えます。
3番手でマウンドに上がったのは、新外国人のラファエル・ドリス投手。八回、九回を無安打無失点。MAXは152キロを計測し、5者連続となる空振り三振で試合を締めました。
キャンプ、オープン戦と順調に調整を進めてきましたが、外国人枠の問題もあり開幕一軍入りはならず。それでもドリスは「今まで一軍にいた時と同じようにやるしかない。意識することなく、やっていきたい」と前向きに話し、一軍昇格の機会を待ちます。
打線は、0対1の四回、一死一塁で、四番三塁で先発出場の陽川尚将内野手が左中間へ逆転2ラン。「カットボールです。感触は良かったけど、弾道が低かったのでどうかなという感じでした」と振り返りました。
ウエスタン・リーグ公式戦では、開幕から6試合で既に3本塁打を記録。ホームランを量産できている理由を、「ストライクゾーンの球を、しっかり自分のスイングできているから」といいます。「ホームランが出るのは良いことなので続けていきたいけど、ホームランにする前のストレートを仕留めたかった。打ち損じが自分の中で多いと思うので、練習から取り組んでいきたい」と反省も。金本知憲監督も惚れ込む長打力に磨きをかけ、一軍昇格を目指します。
この回、一二三の左前打でもう1点。八回には、俊介のこの日3本目となる安打で更に1点を追加。4対1で、練習試合に勝利しました。
開幕を2日後に控え、開幕出場選手登録が公示されました。
ルーキーでは、ドラフト1位の高山俊外野手(明大)が開幕一軍切符を手に。5年目の歳内宏明投手、4年目の北條史也内野手、3年目の横田慎太郎外野手が、開幕を初めて一軍で迎えます。