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オフトラニュース

恐れず攻めて、いざ開幕へ!

2016/3/24

いよいよ開幕まであと1日。京セラドームで、開幕戦の前日練習が行われました。

今の心境を、「楽しみなところと不安な部分が入り交じっている。五分五分です」と明かした金本知憲監督。指揮官として初めて迎えるシーズンに、表情も引き締まります。

開幕戦の相手は中日。金本監督は、「谷繁監督とは、現役時代から読み合いや駆け引きをしてきたので、そういう対決が監督同士でもあるのかなと。楽しみですね」と話し、「開幕戦は特別は特別だけど、戦い方はあくまで1/143として捉えています」と考えを明かしました。

開幕戦のマウンドを任されるのは、ランディ・メッセンジャー投手。2年連続3度目となる開幕投手ですが、「今年は勝ち得た座だと思っている」と、藤浪との競争で手にした栄誉に胸を張ります。「対戦相手は誰であれ関係ない。自分のピッチングさえすれば、誰が来ようといいピッチングができる」と自信を見せ、「途中で降りる気はない。最後まで投げ切りたい」と気合い十分です。

バッテリーを組むのは、金本監督が「自信を持って送り出したい」という岡崎太一捕手。昨季は一軍試合出場わずか1試合だったプロ12年目のベテランが、開幕スタメンマスクを掴み取りました。初の大役に緊張感を漂わせながらも、「キャンプから、誰にも負けない気持ちでやってきた。その気持ちを忘れないようにしたい」と意気込みました。

メッセンジャーと岡崎のコンビに、金本監督は「望むのは0点に抑えてくれること。バッテリーはディフェンスの要なので、今年1年こういう攻め方をするぞというのを見せてほしい」と期待を寄せています。

打線では、「オープン戦終盤で、片岡(打撃)コーチとちょっと試してみようとイケイケで軽い発想で使ってみたら、意外とはまった」と指揮官がいう高山、横田の一、二番コンビを起用。中日先発の大野は初球真っすぐを予告しており、「相手がそう言ってるんだから、(高山は)ガツンとホームランでもいいんじゃないか」と金本監督は笑います。「横田も続いて打ってくれるに越したことはないけど、彼らしい内野安打が見たいね。クリーンヒットより、がむしゃらな内野安打のほうが彼らしい」と話し、若き一、二番コンビの躍動を思い描きました。

ルーキー高山俊外野手は、開幕前日とはいえ「まだいつもと変わらない感じです。今のところ緊張はないし、今日はいい気持ちで練習できました」と落ち着いた様子。「ずっと小さい頃からプロ野球選手になりたいという思いでやってきて、やれる立場になるので、変なことは考えずに思い切って野球をするのがいいのかなと思います」と平常心で夢の舞台に上がります。

プロ3年目で初の一軍出場を、開幕戦の先発という形で迎える横田慎太郎外野手は、「緊張します」と心境を口に。「二番ということはあまり気にせず、オープン戦と変わらずやっていこうと思います。積極性もそうだし、1球に対する必死さ、それだけは変えずにやっていきたい」と決意を示しました。

昨年10月、金本新監督が誕生し、新生タイガースに。『超変革』のスローガンのもと、練習の厳しさ、プレーに対する意識、勝利への執念、様々なことに改革がもたらされてきました。キャンプ、オープン戦を通じて、その変化は徐々にチームに浸透。指揮官が求める『結束力のある戦う集団』が、形を成しつつあります。

1年目のシーズンの抱負を、「結果にこだわらず、発展途上のチームなので恐れず攻めていきたい。負けるにしても、ファンが納得のいく負け方を。いろんなことに、どんどんチャレンジしていきたい」と語った金本監督。

熱き指揮官率いる選手たちの挑戦は、次々と新しい扉を開けることでしょう。その先には、11年ぶりのリーグ優勝、そして31年ぶりの日本一が待っているに違いありません。

2016年3月25日、金本阪神が、最初の扉を開けます。

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